プロ野球選手会 「構造改革協議会」再開要求へ 炭谷会長「早めに」

[ 2020年12月4日 05:30 ]

選手会総会を終えリモートで取材対応する炭谷会長
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 労働組合・日本プロ野球選手会は3日、大阪市内で定期大会を開き、日本野球機構(NPB)に対し「構造改革協議会」の再開を求めることを決議した。新型コロナウイルスの影響で球団の収入が減り、今後のプロ野球の在り方を議論することが目的となる。

 「コロナの状況での試合の形式、見せ方など。収入を観客動員に頼っていたので、どう上げるかを一緒に考えていければ」と選手会の森忠仁事務局長。構造改革協議会は04年の球界再編問題の際に設置され、数年にわたり労使間でドラフト制度改革などが議論されてきた。この日はコロナ禍でのシーズンを終え、選手の視点から課題などをまとめた。続投が決まった炭谷銀仁朗会長(巨人)は「来季に生かせる部分もある。NPBと早めに協議できる機会を頂きたい」と話した。

 また11月末には中日の契約更改交渉において、説明が不十分であることなどについて抗議文を出した。森事務局長は「しっかりコミュニケーションを取ってやってほしい。実行されない場合は同じような対応をしないといけない」と指摘した。

 《社会貢献活動拡大へ、発信メディア立ち上げ》選手会は、今季から取り組んだ闘病中の子供とその家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」への支援に28選手が参加し、支援総額が1085万9000円だったと発表した。参加選手は1安打につき1万円など支援内容を自ら決め、成績に応じて寄付した。今後も野球振興と社会貢献活動を拡大させるため、6日に情報発信メディア「Player’s Plus」(支援・大正製薬)を立ち上げることも発表した。

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