中畑清氏 10完投6完封、中日・大野雄の沢村賞「文句なし」

[ 2020年11月17日 06:00 ]

スポニチ評論家の中畑清氏
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 【キヨシスタイル】セ・リーグが14日、全日程を終了して個人タイトルが決まった。今年は試合数が143から120に短縮され、重みがどうかなと思ったけど、余計な心配だったね。

 まずは投手部門。菅野智之(巨人)が14勝2敗で最多勝と勝率第1位。開幕13連勝でチーム独走の流れをつくり、1人で貯金を12も稼いだ。優勝への貢献度という点じゃ満点の立派な成績だ。

 でも、今年はもっと凄い投手がいた。最優秀防御率(1・82)と最多奪三振(148)の大野雄大(中日)だよ。何が凄いかって10完投6完封。菅野の3完投3完封を大きく上回った。

 いつの日か分業制になって1人で投げ切る投手が少なくなったけど、私の中で真のエースというのは任された試合を最後まで投げ切って結果を出す投手。それを大野雄が実践してくれたんだ。

 今月23日に決まる沢村賞。かつての名投手5人の皆さん(堀内恒夫、平松政次、村田兆治、山田久志、北別府学の各氏)が選考する。先発完投型の投手に与えられる賞。去年は「該当者なし」だったけど、今年は文句なしだと思うね。

 お次は打撃部門。岡本和真(巨人)が本塁打王(31本)と打点王(97)の2冠に輝いた。本塁打は10月にいったん大山悠輔(阪神)に抜かれながら抜き返し、ラスト10試合4本塁打で突き放し、2位に並ぶ大山と村上宗隆(ヤクルト)に3本差をつけて堂々のタイトル獲得だった。

 この岡本が24歳なら打率・328で首位打者の佐野恵太(DeNA)は25歳。初めてのレギュラーで4番を任されながらコンスタントに打ち続けたのは驚いたね。

 ともに初タイトルの2人だけじゃなく本塁打、打点を争った村上は20歳、大山も25歳と若い。フレッシュな顔ぶれのタイトル争いは見応えがあった。新しい世代の波を感じたね。

 さて、パ・リーグのCSも終わり、日本シリーズのカードが決まった。去年4タテを食らった巨人の原辰徳監督。リベンジの思いは強いと思う。復帰1年目で手探りしながら戦った去年と違い、チームを完全に掌握してセ・リーグを圧倒した今年。3年連続日本一の王者のソフトバンクにどう立ち向かうか。辰っちゃんの手腕、意地に期待したいね。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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