日本学生野球協会審査室会議 高校5件を処分、コーチの体罰や暴言

[ 2020年11月17日 17:25 ]

 日本学生野球協会は17日、都内で審査室会議を開き、高校の5件の処分を決めた。

 聖望学園(埼玉)はコーチ(38)の体罰があったとして、2カ月謹慎処分を下した。今年8月の練習試合で気持ちが入っていないと、選手をベンチ裏で叱責し、2回頭を叩いた。日頃の生活態度の悪さや取り組む姿勢がチームに悪影響を及ぼしたと判断し、体罰に及んだという。

 湘南学院(神奈川)ではコーチ(45)が部内への暴言で3カ月の謹慎。10月にコーチが暴言を繰り返していると学校に通報があり、調査を開始した。監督や部長がコーチに事情聴取したところ、暴言を認めた。練習中に「馬鹿」「野球をやる価値がない」などと暴言を浴びせていた。部内への無記名アンケートを実施したところ「お前はクビだ」「死ね」などと継続的に繰り返していたことがわかった。

 博多(福岡)では部内いじめにより、チームへ3カ月の対外試合禁止。8月下旬から10月上旬まで1年生部員同士で肩を叩いたり、水をかけるなどの行為があった。また、他の部員を手足を持って地面に落とし、背中を踏みつける動画をグループLINEに投稿。保護者が動画を見つけて通報し、発覚。非常に悪質ないじめ行為と認定された。

 新田(愛媛)軟式野球部では監督(24)が不適切指導と報告遅れで4カ月の謹慎処分。バスに部員を乗せて試合会場に向かっていた車中で、可燃式たばこを喫煙。さらに同じ車中で部員が自ら所持していた可燃式たばこを喫煙したが、制止や指導をしていなかった。

 南陽工(山口)は部長(31)、監督(58)が4カ月の謹慎処分。ともに今年9月、練習態度が良くないことをとがめ、選手にボールを投げつけたり、ヘルメットをはたき上げる、さらに腹部を蹴ったり、回し蹴りするなどの行為があった。

続きを表示

2020年11月17日のニュース