阪神・小幡 かつての同志・戸郷から適時打 虎10代での巨人戦タイムリーは新庄以来29年ぶり

[ 2020年9月5日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5-4巨人 ( 2020年9月4日    甲子園 )

<神・巨(11)> 6回1死一、二塁、左前適時打を放ち笑顔を見せる小幡(撮影・大森 寛明)
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 自身初となる伝統の一戦で高卒2年目の阪神の小幡が躍動した。2回1死二塁から14打席ぶり安打となる右前打で好機を拡大して西勇のセーフティースクイズにつなげると、6回1死一、二塁でも戸郷の直球を逆方向の左翼線に運ぶ適時打。球団の10代野手による巨人戦適時打は91年9月10日に新庄剛志が記録して以来、29年ぶりだった。

 「歓声が沸いてるのを聞いてやっとヒットを打ったと感じたくらい、頭が真っ白でした。(戸郷は)去年からずっと活躍していたのを見て悔しいなという気持ちもあった。今日は絶対に打ってやろうという気持ちでした」

 ともに宮崎県の高校で3年間を過ごし18年8月31日のU18高校日本代表との一戦では宮崎選抜の一員としてプレーした。小幡は5番遊撃で先発し、戸郷は2番手で登板。あれから2年。伝統の一戦でプロとして初めて対戦しチームの難敵から2安打した。

 矢野監督も「活躍で圧倒的に上にいかれている同級生に対して、ね。負けられない気持ちもあるだろう。打つことは良かった」とライバル意識が成長につながることを期待した。

 《適時打は29年ぶり》プロ2年目、19歳11カ月の小幡(神)が初出場の巨人戦6回に左線適時打。阪神10代野手の巨人戦打点は、95年6月13日(甲子園)で平尾博司(19歳5カ月)が右犠飛で記録して以来25年ぶり。適時打では91年9月10日(東京ドーム)で新庄剛志(19歳7カ月)がプロ初打席の中前打で記録して以来29年ぶり。

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