ドジャース・大谷 53打席ぶり7号!「14・2グラム」の試行錯誤で長いトンネル抜けた

[ 2026年5月14日 01:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース2―6ジャイアンツ ( 2026年5月12日    ロサンゼルス )

<ドジャース・ジャイアンツ>3回、ソロを放ちダイヤモンドを駆ける大谷(撮影・会津 智海)
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 ドジャース大谷翔平投手(31)が12日(日本時間13日)、ジャイアンツ戦に「1番・DH」で出場し、3回に12試合、53打席ぶりの7号ソロを放った。不振を脱却しようと5月に入って2度の屋外フリー打撃を行っただけでなく、4月下旬からバットの重さを0・5オンス(約14・2グラム)軽い31・5オンス(約893グラム)に変更。試行錯誤の末の「5月初アーチ」だった。 

 首を脱力させて左右に振りながら夜空をあおいだ。長い、長いトンネルからの脱出。一塁を回ってホッとしたような顔を見せた大谷は、二塁を踏むと、今度は両手を上げながら首を下に向けて振った。苦しみから解放されたような普段とは違うダイヤモンド一周だった。

 デーブ・ロバーツ監督にもそう見えた。「安心したように笑みを浮かべていた。他にも芯で捉えた当たりはあったし、良い夜になったと思う」。12試合ぶりはドジャース移籍後では自己ワーストタイで、53打席ぶりも2番目に長かった。

 待ち焦がれた瞬間は3回。ハウザーの外角ボールゾーンに逃げるシンカーを、両腕を伸ばして捉えた。逆らわずに打ち返した打球は左中間席への7号ソロ。大谷らしく美しい軌道だった。

 「14・2グラム」の試行錯誤があった。4月下旬から、それまでの32オンス(約907・2グラム)から0・5オンス(約14・2グラム)軽い、31・5オンス(約893グラム)のバットを使い始めた。振り抜きやすさを優先する目的があるとみられる。疲労軽減、スイングスピードの向上、高い操作性にもつながる。その日の体調に合わせて重い旧バットも使ったが、前回4月26日に60打席ぶりに描いたアーチと同様に今回も「新バット」で打った。

 苦しむ姿を間近で見てきた先発の山本は「凄くチームも盛り上がった。みんなが待っていた一本。チームにとっても凄く大きかった」と喜んだ。

 4連敗ストップがかかる13日(日本時間14日)の先発は投手に専念し、14日(同15日)は疲労を考慮してベンチスタートの予定。打者として2試合連続欠場は故障以外では20年9月以来、6年ぶりとなる。スランプ脱出のため負担を抑えようというベンチの配慮がうかがえる。

 22年以来、自身2度目の投打「ダブル規定」到達を目指す米9年目。この一本を契機に輝きを取り戻せるか。(奥田 秀樹通信員)

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