ソフトバンク・藤原大翔 デビュー戦で156キロ!“千賀2世”プロ初黒星も感じさせた明るい未来

[ 2026年5月14日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1―2西武 ( 2026年5月13日    みずほPayPay )

<ソ・西(11)>ソフトバンク先発・藤原(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの藤原大翔投手(20)が13日、西武戦でプロ初登板初先発し、4回2安打2失点で初黒星を喫するも堂々の投球を披露した。力強い直球は自己最速タイの156キロをマーク。変化球に課題を残したが、未来のエースへの第一歩を踏み出した。前日に3位に後退したチームは2連敗を喫し、2位の西武との差は2ゲームに拡大。このカードは今季3勝8敗と苦戦が続いている。

 プロ初黒星を喫したが、本拠地のマウンドで強烈なインパクトを残した。藤原は「1軍の舞台を楽しむことはできました」とデビュー戦での67球を振り返った。

 2回まで自己最速タイ156キロの直球を軸に打者6人を完全に封じ込めた。2回には先頭の4番・ネビン、続く林安可(リン・アンコー)を2者連続空振り三振に斬った。背番号「22」にとって痛恨だったのは、1点を先制してもらった直後の3回の投球だった。

 先頭の古賀悠に151キロを初安打され、続く石井には四球を許した。1死一、三塁となった場面でカナリオへ投じたチェンジアップが暴投となり、同点に追い付かれた。「落としにいったら(指を)引っ掛けてしまった」。1死二、三塁とピンチは続き、西川の右犠飛で勝ち越しを許す。「先制点を取ってもらった次の回に失点してしまったところは反省しないといけないと思います」と悔しさをにじませた。

 DeNAからトレードで電撃加入した山本祐とバッテリーを組んで初登板に臨んだ。カーブ、チェンジアップでカウントが取れなかった中、普段は割合が少ないスライダーを織り交ぜて粘った。「コミュニケーションを取ってくれたので投げやすかった」と感謝し、「真っすぐで押していけたのは自信にはなりました。変化球でカウントを取るのが課題です」と収穫と反省点を挙げた。

 同じく育成から支配下に昇格してエースとして活躍し、メジャーリーガーとなったメッツ・千賀と成長曲線が重なることから“千賀2世”と呼ばれる。その千賀は12年4月30日のロッテ戦でデビューして3回2/3を4安打3失点。藤原にとってもこの経験は成長の糧になるはずだ。

 小久保監督は「未来を感じさせてくれるボールでした。立派なデビュー戦。黒星は消してやりたかったですね」とさらなる成長を期待し、藤原は「ホークスを代表するような選手になっていきたい」と堂々と言い切った。 (井上 満夫)

 ◇藤原 大翔(ふじわら・はると)2005年(平17)12月26日生まれ、福岡県出身の20歳。小4で野球を始め、中学では硬式の京築ボーイズで内野手。飯塚に進学後、投手に転向する。2年春からベンチ入りするも甲子園出場なし。23年育成ドラフト6位でソフトバンクに入団。1メートル77、73キロ。右投げ右打ち。

 ○…藤原の母校・飯塚の吉田幸彦監督が観客席で教え子のデビュー戦を見守った。23年育成ドラフトで6位指名された際に「3年勝負やからな」と送り出した。その3年目に大きく成長した姿を見せてくれた。「久しぶりにドキドキしましたね。まだいろいろと課題はあると思いますが、この大観衆の中、初登板で4回を投げきったわけですから。次の登板がまた楽しみになりました。“次、頑張れ!”と伝えたいですね」と温かい笑みを浮かべていた。

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