学法石川 スーパー1年生・上野が初打席本塁打 公式戦初陣いきなり4打点

[ 2020年8月25日 17:35 ]

第72回秋季東北地区高校福島県大会県南支部予選2回戦   学法石川11―0清陵情報・長沼連合 ( 2020年8月25日    白河グリーンスタジアム )

<清陵情報・長沼連合VS学法石川>初回1死三塁、公式戦初打席で本塁打を放った4番の上野
Photo By スポニチ

 第72回秋季東北地区高校野球福島県大会の支部予選が25日、各地で行われた。県南支部では学法石川が5回コールドで清陵情報・長沼連合を11―0で下し、初戦を突破した。1年生で4番の上野洸明が公式戦初打席で右翼へ本塁打を放ち、存在感を見せた。

 大物ルーキーがベールを脱いだ。1―0の初回1死三塁、上野は内角の真っすぐを強振。レイズの筒香嘉智内野手(28)を意識した豪快なフォロースルーを見せると、打球は長い滞空時間を保って、右翼スタンドへ着弾した。塁上を悠然と走る姿は、1年生ながら新時代の学石を担う主砲の風格を漂わせた。「こすったと思ったけど入って良かった。うれしいです」。2回にも左中間を切り裂き、2点適時二塁打を放つなど、この日4打点の活躍を見せた。

 中学時代にヤングリーグ東日本選抜にも選出された上野は、伊東美明部長(34)とのマンツーマン指導で安定感を増した。前に突っ込む悪癖を修正し、バットを最短距離で出すことを心がけて、活躍につなげた。伊東部長は「ソフトバンクの柳田悠岐選手のように崩されても打てて、オリックスの吉田正尚選手のようにしっかり振っていけるような選手になってほしい」と期待。名将・佐々木順一朗監督(60)も「大きく育てたい」とゴロよりも飛球を狙わせ、スケールの大きい選手育成を目指している。

 この日のスタメンには1年生5人が名を連ねた。経験不足が懸念されたが、初回に打者一巡の攻撃を見せるなど不安を一蹴。1年生の倉田、黒川がともに3安打とチーム内の競争が上野の刺激となっている。「負けないようにしたい。これからも4番として自分から打線を爆発させたい」と先を見据えた。(近藤 大暉)

続きを表示

2020年8月25日のニュース