秋山 疑惑の三重殺…初マルチのち幻の2打点目 内野捕球はチャレンジの対象にならず

[ 2020年7月31日 02:30 ]

ナ・リーグ   レッズ12-7カブス ( 2020年7月29日    シンシナティ )

カブス戦の7回、無死満塁の好機に三直で三重殺に倒れたレッズ・秋山(手前)
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 レッズ・秋山翔吾外野手(32)は29日(日本時間30日)、メジャー初のマルチ安打をマークした一方で、不運なプレーに天を仰いだ。12―5と大量リードで迎えた7回無死満塁での第5打席、三塁線へ鋭い当たりを放ったが好捕され、トリプルプレーとされた。

 三塁手ブライアントが横っ跳び。三塁塁審は三直とし、ブライアントはすぐに三塁を踏み、一塁走者が飛び出していた一塁へ送球した。三重殺は日本選手では06年5月27日のマリナーズ・城島(ツインズ戦)以来だった。

 だが、リプレー映像では捕球直前に打球がバウンドしていることがはっきりと確認された。「捕った時には確信していた。ただビデオを見たら、何と言ったらいいのか難しい…」とはブライアント。ルールでは内野での捕球についてのチャレンジは認められていない。本来なら1点を追加し、なお1死一、二塁でもおかしくない場面。秋山はヘッドセットを耳に当てるジェスチャーで訴えたが24日の開幕戦に続く2打点目はお預けとなった。

 もっとも2安打1得点で快勝に貢献した事実は薄れない。3回には直球を右前打し、5回にはチェンジアップを中越え二塁打。いずれも開幕投手の右腕ヘンドリックスから捉えた。30日(日本時間31日午前7時10分開始)は先発ダルビッシュと対戦する可能性がある。「今は目の前の試合に出て結果を残し、次の試合に出ていくことの繰り返し」とレギュラー奪取へ必死の日々だが、運不運は別として打棒は右肩上がりだ。(笹田幸嗣通信員)

 ▽マリナーズ・城島のトリプルプレー メジャー1年目だった06年5月27日の敵地でのツインズ戦。4点を追う8回無死満塁のチャンスで、初球を叩き二ゴロ併殺に倒れた。さらに二塁走者が三塁をオーバーランしており、一塁からの送球で刺されてしまった。試合後は「タイミングが合っていないのに手を出してしまった」とコメント。

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