オリ紅白戦再開!「ソーシャルディスタンス」徹底、ベンチも3密避けて“新しい野球様式”

[ 2020年5月26日 05:30 ]

紅白戦   紅組1-0白組(特別ルール) ( 2020年5月25日    京セラドーム )

マスク姿で見守る西村監督(右)と田口コーチ(撮影・大森 寛明)
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 オリックスは25日、京セラドーム大阪で4月7日に緊急事態宣言が出されて以降、初めて紅白戦を行った。

 見慣れない光景だった。12球団の先陣を切る形で実施された紅白戦。新型コロナウイルスの感染拡大防止を徹底するべく、西村監督ら首脳陣は練習から着用していたマスクを試合中も外すことはなし。球審も防具用マスクの下に黒色のマスク着用で判定に終始した。3月21日以来、65日ぶりの実戦を終えた指揮官は「息苦しさは感じるけど、こういう形でやるしかないわけですから」と振り返った。

 試合中のベンチでは、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保。密接を避けるため、隣の選手と1席以上離れて座るよう指示が出され、密集回避を図るべく、ベンチに隣接するカメラマン席までベンチを拡大する形をとった。選手はパイプ椅子に腰を下ろし、バットなど道具を持ち込む待機場所とした。

 今後もこの日のような環境での試合が予想される。吉田正は「なるべく近付かないように、という意識を持って。違和感はあるけど慣れていくしかないと思います」と感染予防に務めた。

 1、2軍の対戦となった試合は6イニングの特別ルールで実施。主力の白組は散発2安打で無得点に終わり、西村監督は「ゲーム勘を取り戻すにはもう少し時間が必要」と指摘。2三振だった吉田正は「まだまだ、ほど遠い感じ」と現状を表現し、開幕日が正式決定したことに「少ない時間の中で、いかに自分の状態を上げていけるかが大事。実戦を重ねながら調整していきたい」と力を込めた。

 この日にすべての緊急事態宣言が解除されたが、今後、第2波、第3波……も危惧され予断を許さない状況は続くが、近づく球春に向け、プロとしてギアを上げていく。(湯澤 涼)

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2020年5月26日のニュース