阪神・糸原 緊急事態宣言延長でも無休で調整!「ベストパフォーマンスが出せるように」

[ 2020年5月3日 05:30 ]

阪神・糸原
Photo By スポニチ

 阪神・糸原健斗内野手(27)が2日、球団を通じて取材に応え、緊急事態宣言の延長にも動じず、無休で調整を進める考えを示した。開幕日はいまだ未定でも、やるべきことは変わらない。泰然自若の精神で、3年連続の全試合出場に向けて調整を進めていく。

 出口の見えない状況でも、やるべきことは変わらない。新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言が、さらに延長となることが決定。いまだ開幕日さえも未定だが、それでも糸原の気持ちがぶれることはない。

 「開幕がいつになるか分からない状況が続いていますが、いつ開幕と言われてもいいように、今できる限りの練習は続けている。やることは変わらないので、開幕と言われた時にベストパフォーマンスが出せるようにやるだけです」

 言葉の端々から、強い覚悟がにじみ出た。チームは先月15日から自主練習を再開。以降、無休での調整を続けており、この日も当たり前のように室内練習場で約1時間半の練習に励んだ。

 「限られた時間の中での練習になるので、体力や筋力が低下しないようには意識してやっていく」

 さまざまな制約を、言い訳にするつもりはさらさらない。常にアンテナを張り巡らせ、自身の体調を管理する。その結果が、18年からの2年連続全試合出場と言っていい。改めて、口にすることはなくとも、連続試合出場の継続は達成すべきノルマの一つ。無休で体を動かす日々は、鉄人と称されたロッテ・鳥谷に一歩でも二歩でも近づくためにある。

 グラウンドを離れても、自宅で過去の映像を分析。気づいた点や対戦相手の特徴などもノートに記すなど、文字通り野球漬けの毎日を過ごしている。

 昨季のクライマックスシリーズでも右太ももに痛みがある中、最後までグラウンドに立ち続けた。たとえ苦境に陥っても、不屈の闘志と強い精神力で乗り越えてきた。コロナ禍でも、やるべきことは変わらない。まさに、泰然自若。前だけを見据えて、来たるべき時に備える。(長谷川 凡記)

 ≪2年連続で全試合出場中≫糸原は入団2年目の18年から2年連続で全試合出場。3年連続なら、チームでは05~17年の鳥谷(13年連続)以来になる。また、286試合連続出場は、セの現役では岡本(巨=287試合)に次ぐ2番目の記録だ。

続きを表示

2020年5月3日のニュース