阪神・北條 8年目意地V弾!木浪1号に続き矢野監督「理想的なショート争いやね」

[ 2020年2月9日 05:55 ]

練習試合   阪神7-6中日 ( 2020年2月8日    北谷 )

中日との練習試合の9回1死、本塁打を放つ北條(撮影・平嶋 理子)                                          
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 燃える男が2020年の白星スタートを呼び込んだ。プロ8年目。飛躍を誓う阪神・北條が最後に快音を響かせた。

 6―6で迎えた9回1死。中日の守護神候補にも挙がる藤嶋に対してカウント3―1からの直球をジャストミート。打球は失速することなく、左中間芝生席に飛び込んだ。値千金に決勝弾だった。

 「外の甘め。ほぼ真ん中かな。風もあったけど、1本出て良かった」

 先発はDH。遊撃の定位置を争う木浪の3ランをベンチで目に焼き付けていた。キャンプ初日から攻守ともに競り合ってきたライバルに後れを取るわけにはいかない。6回の守備から特別ルールで遊撃に入ると、最後に見せ場を作った。

 「(木浪のプレーは)気にはなってない。とにかく試合に勝ちたいと思ってプレーしていた。いいところで打ててホッとしました」

 初戦から火花を散らす遊撃争奪戦。矢野監督もチーム全体への波及効果を期待した。「理想的なショート争いやね。高いレベルで争ってくれたら。ジョーの最後の打席は内容あった」と目を細めた。井上打撃コーチも「ジョーもいい味出しているし、バチバチ系の競争が他の選手も触発することになる」と虎の底力アップにつながると予言した。

 「まだまだ試合はある。結果を気にせず、次の試合も打つことに集中したい。投手の球をきっちり打てる打席を増やしたい」

 白星発進で1日キャプテンとしての責任も果たした。9日の日本ハム戦は遊撃で先発出場。乗ってきた北條に期待大だ。(鈴木 光)

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