イチロー氏 最後の大会で熱きメッセージ 厳しい教育が困難な時代「自分自身を自分で鍛えて欲しい」

[ 2019年12月22日 14:53 ]

<イチロー杯閉会式>壇上に立ち、あいさつするイチロー氏(撮影・椎名 航)
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 マリナーズのイチロー会長付特別補佐兼インストラクターが22日、自身が大会長を務める「イチロー杯争奪学童軟式野球大会」の閉会式に出席。選手たちに熱いメッセージを送った。

 24回目の今回が最後となったことについて、今年3月に現役を引退したことから「現役としてみんなにそのシーズンに感じたことをメッセージとして教えてきましたけど、それができなくなる、そのことと向き合えなくなるということでこの決断に至りました」と説明。さらに「日本で9年間、アメリカで19年間プロ野球選手として過ごしてきて、何かみんなに伝えたいなと考えまして、今、ここに来ました」として、先日に受講した「学生野球資格回復研修会」の話を切り出した。

 「先生よりもどうやら生徒の方が力関係が強くなってしまっているというような状況があるみたいで、このことに僕は今、心配しているというか、どうやって克服するんだろうとよく考えることがあります」とイチロー氏。「時代の流れなのか。なかなか厳しく教育することが難しい」と、現在の環境について語り「中学校、高校、大学、社会人になる前に経験する時間、そこで自分自身を自分で鍛えて欲しい」と呼び掛けた。

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