今年は“卒業” 阪神 西勇輝がハワイへ「自分がどう変われるのか 密な1カ月を」

[ 2019年12月18日 05:30 ]

関西空港から自主トレ先のハワイへと出発する西勇輝(撮影・大森 寛明)
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 阪神・西勇輝投手(29)が17日、関西国際空港発の航空機で自主トレ先のハワイへ出発した。15年オフから4年連続だった巨人・菅野との合同自主トレから“卒業”し、単独で行うのは自身初の試みだ。現地では瞬発力を高める速筋に特化したトレーニングで“全12球団制覇ボディー”をつくり上げる。

 「自分自身、変化を求めている年なので。じゃないと、1人でやらないですし、とにかくパワーアップして帰ってこられるように挑みたいという一心です。自分がどう変われるのか。密な1カ月を過ごしたいですね」

 12年目を迎える来季を一つのターニングポイントに据える。転機は、2年前に菅野から言われた言葉だ。「そろそろ、お前が(後輩を)連れて行く立場にならないと」――。自分でメニューを組み立て、単独で挑む今回。来季ある程度の成果を出せれば、来オフは菅野のように後輩を同行させるプランも温めている。拠点は、施設が充実しているというハワイのミッドパシフィック高校。来年1月20日まで鍛錬を積む予定だ。

 「どこにでも勝ちたいですよね。今シーズンは巨人に勝てていないですし、防御率は良くても勝てなかったですから。何とか勝ちきるようになりたい」

 宿敵打倒こそリーグ優勝への近道になる。巨人戦はレギュラーシーズン5試合に登板し、0勝2敗で防御率2・70。通算9試合で0勝4敗と一つも勝てていない。CSファイナルS第4戦でも先発して6回2失点で負け投手になっただけに雪辱に燃える。

 「師匠でもあり、大事な先輩」と話す菅野との直接対決で待望のG戦初勝利を挙げたい。未勝利球団は巨人と古巣のオリックスだけ。変化を求めるハワイでさらなる飛躍のきっかけをつかみたい。来季こそ、全球団制覇を成し遂げるつもりだ。(吉仲 博幸)

 ○…セ・パ12球団となった1958年以降、今季4月18日オリックス戦の金子弌大(日)まで18人が全球団勝利(工藤公康、杉内俊哉、寺原隼人の3人は13球団)を達成している。阪神在籍中の投手の達成は、83年野村収(プロ野球史上初)、09年久保康友の2人。

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