ヤクルト村上 ゴジラ超え高卒2年目21発!清原の78超えあるぞ70打点「気持ち良かった」

[ 2019年8月2日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト4―2DeNA ( 2019年8月1日    横浜 )

2回無死、左越えソロを放つ村上(撮影・島崎忠彦)
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 ヤクルト・村上宗隆内野手(19)が1日、DeNA戦の2回に左翼席へ同点の21号ソロを放った。7月3日の広島戦以来20試合ぶりのアーチで、高卒2年目以内としては94年の巨人・松井秀喜の20本塁打を超え、単独5位となった。打点も70の大台に乗せ、86年の西武・清原和博がマークした78打点の10代記録も視野に捉えた。

 試合後、着替えを済ませた村上は横浜スタジアムの駐車場で待ち受ける報道陣に向けて、19歳らしい笑顔で右手で小さくガッツポーズをして登場した。

 「久しぶりだったので、気持ち良かった。これからもっと貢献できるように。続けて2戦連発打てるように頑張ります」

 待望の一発で勝利に貢献した。チームの連敗も5でストップし、舌も滑らかだった。

 1点を追う2回、先頭で大貫の外角ツーシームを逆らわずに左翼席へ運んだ。3試合ぶりの安打で、7月3日の広島戦以来、20試合ぶりとなる同点の21号ソロ。今季4打数3安打で3本塁打という相性の良さも手伝った。「逆らわずにしっかりと押し込むことができた」。同じ背番号55だった元巨人・松井が高卒2年目シーズンで記録した20本塁打を上回った。巨人・坂本勇に次ぐリーグ2位の打点は70に上積みし、10代としては元西武・清原が1年目に記録した78打点も視界に捉えた。

 不振にあえいでいた。球宴後の13試合で49打数9安打の打率・184。4番を張っていたが、25日には5番、この試合では6番に下がった。「一打席一打席、試行錯誤しながらやっている」。バレンティンから借りたオレンジのバットを使うなど、脱出に努めた。
 験も担いだ。普段は決して大口を叩かない男なのに、試合前には報道陣に向かって「そろそろ打ちます」と宣言した。実は20号となるプロ初の満塁弾を放った広島戦でも宣言し、有言実行のごとく打った。「前もそれで打てたので」。その言葉通りアーチを描いた。

 それでも3回1死一、二塁では空振り三振。6回無死二塁でも二ゴロと好機で凡退した。「あとのチャンスで打てなかった。おとといは失策して守備で迷惑を掛けている。僕のせいで負けた試合もある」と足元を見つめる。小川監督も「本塁打の後の打席の内容が悪い」と苦言を呈したが、「一本出て変わってくれるんじゃないかと思う」と期待感も口にした。残り45試合。若き大砲の夏はこれからだ。(黒野 有仁)

 ○…高卒2年目、19歳5カ月の村上が21号。2リーグ制後、高卒2年以内のシーズン最多本塁打は53年中西(西鉄)が2年目にマークした36本だが、21本は94年松井(巨人)の2年目20本を抜く単独5位の本数になった。また、打点はリーグ2位の70。高卒2年目以内のシーズン最多打点は前記中西の86打点だが、10代では86年清原(西武)が1年目に記録した78打点。村上はどこまで伸ばすか。

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2019年8月2日のニュース