メッセ、判定不服9四死球「厳しい。それだけ」たまったイライラ6回に“決壊”

[ 2019年5月26日 05:45 ]

セ・リーグ   阪神5―6DeNA ( 2019年5月25日    横浜 )

3回2死一塁、筒香(中央奥)に四球を与え、声を張り上げるメッセンジャー(撮影・坂田 高浩)
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 怒りを必死に抑え込みながら腕を振るしかなかった。阪神・メッセンジャーは、厳しい判定にも泣き自己ワーストの与四球8と苦しい投球で5回2/3を6失点で降板。試合後も、たまったフラストレーションは抜けなかった。

 「(球審の判定は)厳しい。それだけだ」

 2回が象徴的だった。右打者への外角ギリギリの球をことごとくボールと判定されるなど、先頭打者からまさかの3連続四球。無死満塁から中井を三ゴロ併殺に仕留めてピンチは脱したが、1イニング4四球で、この回32球と球数を要した。

 「その(厳しい判定)おかげで球数は増えたけど、大崩れせず何とか(試合は)作れたと思う」

 2回から4回までは毎回走者を背負いながら、要所を締めて得点は与えず。5回も1死満塁でロペスの右犠飛の1点のみと粘っていた。だが、6回も1死満塁に追い込まれ18年からこの日の第3打席まで無安打に封じていた宮崎に、3ボール1ストライクから高め真っすぐを捉えられ29打席ぶりの安打となる中前適時打を許すと、2死から筒香に左翼フェンス直撃の2点二塁打を浴び、力尽きた。

 6失点、9四死球と並んだ数字だけでは判断できない助っ人右腕の苦投に、矢野監督も「ストライクじゃないか?というのもあったり。その中でよく粘ってくれていたんだけど」と苦い表情を浮かべるしかなかった。

 DeNAに対しては自身、昨年から7連勝中で通算24勝(8敗)と抜群の相性を誇っていたが、後味の悪い投球で2年ぶりの黒星を喫した。11日の中日戦から3連敗で早くも今季5敗目とエースが波に乗りきれない。長いトンネルにならないよう、次回こそ快投でモヤモヤを払拭したい。(遠藤 礼)

 ≪8四球はチーム2年ぶり≫メッセンジャー(神)が2回のイニング4四球を含むゲーム8四球。過去4度あった1試合6四球を上回る自己ワーストで、チームでは17年4月4日のヤクルト戦で藤浪が8四球して以来2年ぶり。イニング4四球は14年9月2日のDeNA戦以来4度目。過去3度はすべて押し出し四球が絡む失点があったが、今回初の無失点だった。5回2/3を6失点で今季5敗目。5月11日の中日戦から登板3試合連続負け投手は17年6~7月以来5度目のワーストとなった。

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