【田淵幸一 視点】日本ハム・金子 光った!低めに伸びる「らしい」球

[ 2019年2月25日 08:27 ]

オープン戦   日本ハム2―3巨人 ( 2019年2月24日    沖縄セルラースタジアム那覇 )

力投する先発の金子(撮影・森沢 裕)
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 日本ハムは投打に強力な戦力が加わった。金子は昨季4勝とは思えない内容。低めに伸びのある直球に「らしさ」を感じた。初回2死では坂本勇を外角低めの145キロ直球で右飛。追い込んでこのコースに投げられるのが金子の強みだ。首などの張りで昨年8月以降は登板なしも、不安は感じさせなかった。

 2回先頭のゲレーロへの四球は反省点だろうが、元々四球で崩れるタイプではない。2番手で3回6奪三振だった上沢と2人、栗山監督から早くも開幕1、2戦目の先発に指名されているのも「なるほど」とうなずけた。

 王柏融は手首の使い方が非常に柔らかい。最短距離でバットが出るので、差し込まれても強振できる。3回の適時打も、内角球に詰まらされながら右前に落とした。軸足もぶれず、ボールを見逃した時の形もいい。最低でも打率3割。昨季首位打者のソフトバンク・柳田が残した打率・352を目標にできるぐらいのレベルだ。

 昨季は3位。清宮の成長と合わせて、今季の戦力アップを肌で感じる試合だった。

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2019年2月25日のニュース