中日　京田　開幕「１番」へ躍動「一番多く塁に出て、一番多く還って来るのを目標にしている」

オープン戦   中日４―２阪神 （ 2019年2月24日    北谷 ）

３回裏１死三塁、三塁走者・京田は、大島の一ゴロで生（撮影・椎名　航）
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　中日・京田が阪神とのオープン戦で「１番」打者として躍動した。２本の二塁打に随所で好走塁を見せ、抜群の存在感を放った。

　「常に先の塁を狙っている。打った瞬間に行こうと思っていた」

　３回先頭では藤浪の直球を右翼の左前へはじき返し、雨でぬかるんだグラウンド状態から「（野手が）足場を取られている」と判断。一気に二塁を陥れた。三進後は大島の一ゴロで本塁突入。タッチをかいくぐり野選を誘って生還した。

　４回にも荒れ気味の藤浪から初球を右中間二塁打。昨季８打数無安打に抑えられた天敵から長打２本を奪い、与田監督のオープン戦初勝利に貢献した。

　今春は７度の実戦のうち１番は６度。伊東ヘッドコーチには「足という武器もある。候補の１人というか、他が見当たらない」と期待を寄せられた。「一番多く塁に出て、一番多く還って来るのを目標にしている」。過去２年は７番と２番で開幕。３年目で初の開幕１番へグッと近づいた。

　憧れの鳥谷と同じ遊撃を守ったことも大きな刺激だ。「ポジショニングやスパイクの跡を確認できた。『ナイスバッティング』と声もかけてもらえて、うれしい」。今季から背番号「１」を背負う男が文字通りリードオフマンとして引っ張っていきそうだ。（徳原　麗奈）

　▼中日与田監督（阪神・矢野監督との“新監督対決”を制し、亀沢からウイニングボールをもらい）自分のプロ野球チームの初勝利なので、ありがとうございますと伝えた。