楽天キャンプで感じた浅村の持つ圧倒的な影響力

[ 2019年2月19日 09:08 ]

<楽天キャンプ>特守を行った浅村(撮影・三島 英忠)
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 野球はチームスポーツだ。個人の力だけでは勝てない。だが、個人がチームに大きな影響を与えるのもまた事実だ。楽天のキャンプを取材していて、西武からFA移籍してきた浅村栄斗内野手(28)の持つ圧倒的な影響力を日々感じている。

 先日、石井一久GMにインタビューをした際に「一選手を補強した以上のものを感じている」と話していた。平石監督も「彼の存在は非常に大きい。周りの選手も浅村から学ぶことは多いだろうし、すでに変化ようなものを感じる」と言う。GMも指揮官も、単なる空気感で言っているわけでなはい。

 事実、多くの選手が開幕に向けた準備を進める中で浅村を手本にしている。例えば、昨季の新人王の田中。浅村が西武時代からキャンプの日課としてきた個別練習のロングティーを観察し、力任せにバットを振るのではなく、下半身や体全体で打球を飛ばすというヒントを得た。将来の4番候補として期待される内田は、打撃フォームの一連の動作で手首や肘の力を抜く動作を真似ている。ドラフト1位・辰己(立命大)も浅村の打撃技術を吸収しようとしている。

 浅村は守備にも強いこだわりを持っている。「打つ方に注目されがちだけど、打って守れるのがプロ野球選手だと思うので」。グラブさばきの柔らかさや瞬時の判断力など、一流の技術を兼ね備えている。銀次は「浅村は守備も相当上手いので、そこもたくさんの人にみてほしい」と絶賛した上で「若手も中堅もベテランも、学ぶことはたくさんある。浅村が入ったことでチームは強くなる」と言い切る。

 ロッテ担当時代、当時の監督だった伊東勤氏(現中日ヘッドコーチ)が繰り返していた言葉を思い出す。「強いチーム、上位で戦うチームには、投打でぞれぞれ軸になる選手がいる」。最下位からの巻き返しを狙う楽天は、岸と則本という球界屈指のダブルエースが「投の軸」として君臨している。足りなかった「打の軸」は、浅村が担うことになる。

 まもなくオープン戦がスタートし、来月末にはペナントレースが幕を開ける。浅村という新たなピースが、シーズンの戦いの中で楽天にどのような好影響をもたらすのか。注目だ。(記者コラム 重光晋太郎)

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