広島ドラ2島内 1年間1軍&新人王 大瀬良先輩に追いつくぞ

[ 2018年11月17日 05:30 ]

担当の末永スカウト(左)に帽子をかぶせてもらう島内
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 広島からドラフト2位指名された島内颯太郎投手(22=九州共立大)が16日、福岡県北九州市の同大で指名あいさつを受け、そのまま入団交渉し、契約金7000万円、年俸1000万円(金額は推定)で仮契約した。大学の先輩であるエース大瀬良大地投手(27)に続く新人王の獲得、そして最多勝を目指すことを力強く宣言した。

 男らしく、颯爽と生きてほしい。そう願いを込め「颯太郎(そうたろう)」と名付けられた島内は、仮契約を結んだ晴れの日も落ち着いた口ぶり。頼もしく1年目からの活躍を誓った。

 「目標は1年間1軍にいることと新人王。即戦力で期待していると言われていますし、1年間投げられる体、心を準備したい」

 九州共立大からのプロ入りは13年ドラフト1位で広島に入団した大瀬良以来だ。5歳上の先輩は14年に2桁10勝を挙げて新人王を獲得。今季は15勝7敗で最多勝と防御率第1位の2冠に輝き、リーグ3連覇に貢献した。

 大瀬良在学当時の練習メニューを取り入れるなど、手本にしてきた島内にとって目標地点はどんどん高くなるばかり。それでも「大瀬良さんが獲られたので、自分も最多勝は目指すところ。少しでも近づけるように頑張りたい」と必死に追いかける構え。

 初めて言葉を交わして大いに刺激された。日本シリーズ第2戦の広島先勝から一夜明け、福岡への移動日だった10月29日に大瀬良の訪問を受けた。明治神宮大会を控えていた島内は、ヤクルト7位指名の久保と一緒に偉大な先輩に対面。「2人でチームを引っ張れ」と学生最後の大一番に送り出された。強く印象に残ったのはプロのたくましい体つきだ。大学4年間で10キロ増の体重77キロと肉体改造に取り組んだが、「大瀬良さんは体がむちゃくちゃ大きかった。自分はまだ小さい、足りないことを痛感した」とチームに合流するまでの自主トレにも一層身が入っている。

 田村恵スカウトから「どんどん競争に勝って先発ローテに入り、長い間チームを引っ張る選手になってほしい」と期待の言葉をかけられた。柔和な表情で話すが、胸の内に強い思いを秘める。「将来は球界を代表する投手になりたい。まずカープのエースになりたい」。いつかは憧れの先輩に追いつき、追い越す。その気概がなければプロの世界に飛び込まない。(原口 公博)

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2018年11月17日のニュース