球児 守護神一本勝負 「サポート役もう終わり」これからは背中で語る

[ 2018年11月17日 05:30 ]

9月12日の中日戦で今季2セーブ目を挙げ、原口(左)と笑顔でハイタッチする藤川
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 阪神の藤川球児投手(38)が16日、来季クローザー復帰へ、並々ならぬ決意を口にした。投手キャプテンを辞退し、自身のことに専念したい意向も示し、「人生はチャレンジ」と断言。日米通算227セーブを誇る「守護神球児」復活で、矢野新監督を支えるつもりだ。

 目つきが変わった。甲子園室内練習場などで自主トレーニングを終え、帰宅間際のことだ。阪神が獲得調査をしている新外国人のジョンソンが、かつて所属したカブス入団だったことを振られて「知らないな。12年のドラフト1位ですか。能力は高いでしょうね。彼の方が覚えているかもしれないですが」と笑いながら対応。話題が「新外国人のサポート役」へ移って表情が一変した。

 「それはメッセがするでしょう。僕はコーチじゃないので。自分のことをやるだけ。サポート役はもう終わりです」

 決意の表れだった。マテオやドリスなど外国人や若手投手にさまざまな助言を送ってきた役目を終わりだ…と宣言した。真意はクローザー専念。不退転の決意がにじみ出た。

 「僕が勝手に言っているだけですけどね。人生においてチャレンジすること。その方がおもしろいでしょ。チームに迷惑がかかると思ったら、そんなことは言っていない」

 チャレンジ。立ち向かう。17年ぶり最下位からの逆襲を期す猛虎にはピタリと当てはまる言葉かもしれない。復帰3年目の今季は特に安定感がよみがえった。5勝3敗2セーブ、防御率2・32の成績以上に「火の玉」は戻りつつあり、矢野監督にも「今年のボールなら球児でも“よし行こう”という感じになるのは当たり前と思う」と来季守護神候補の1人に挙げられた。

 同世代の盟友・松坂も背番号18への復帰が決まったばかり。球児のクローザー復帰も野球ファンを喜ばせるニュースとなりそうだ。

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2018年11月17日のニュース