オコエ“神の手”本盗!重盗で一気「新庄さんじゃないから初めて」

[ 2018年3月19日 05:46 ]

オープン戦   楽天5―4広島 ( 2018年3月18日    静岡 )

2回2死一、三塁、楽天が重盗を仕掛け三走オコエが石原のタッチをかいくぐって生還
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 楽天・オコエがスピードで魅せた。9番で6試合ぶりのスタメン。2回、右前打で出た後、2死一、三塁の三塁走者となった。打者・銀次の2球目で一塁走者の岡島がタイミングを遅らせて盗塁を仕掛ける。捕手・石原が二塁へ投げた瞬間、オコエが本塁を狙った。

 「足でスライディングするとタッチをよけきれないと思ったから、手でいった」

 石原の立ち位置を見て、体を右にひねって回り込むと左手で本塁を触った。左肩付近にタッチされたが判定はセーフ。広島からの「リクエスト」でリプレー検証が行われても変わらなかった。

 石原は本塁をまたいでいたように見え、仮に接触すればコリジョンルールでセーフになる。「後でコーチに(回り込まず)そのまま行っていい、と言われました…」とオチは付いたものの、本盗成功は会心だ。「(04年の球宴で本盗を決めた日本ハムの)新庄さんじゃないんだから。初めてです」とおどけた。

 梨田監督は走塁改革を掲げ、昨季はリーグ5位の42だったチーム盗塁数を70に増やす意気込み。2月のキャンプではウオームアップ後に走塁練習を連日行った。オープン戦は17盗塁を決め、18個のオリックスに次ぐ12球団2位。重盗成功は象徴的な場面だった。

 「走塁を強化する方針なので、走れて良かった」とオコエ。レギュラー外野手はペゲーロ、島内、岡島が決定的で、島井、田中と1軍生き残りを懸けた競争の真っ最中だ。「打つ選手がやっぱり使われる。僕には今は打撃が一番必要。今日も欲を言えばもう1本欲しかった」と貪欲だった。 (黒野 有仁)

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2018年3月19日のニュース