金本監督、中日ジーを警戒 “本番仕様”打線で零敗「ずっと向こうのペース」

[ 2018年3月19日 05:43 ]

オープン戦   阪神0―8中日 ( 2018年3月18日    ナゴヤD )

投手交代を告げる金本監督
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 阪神・金本監督が、初対戦となった中日先発・ジーに警戒感を強めた。

 「よかったね。腕の振りもいいし、球も動いていたし。でも、ああいう投手を打っていかないといけないわけですから。ずっと向こうのペースだった。そのリズムを崩すようなことも、ちょっと考えていかないと」

 直球は140キロ台前半。だが、軽快なテンポと、効果的に織り交ぜてくるチェンジアップなどの変化球に手を焼かされた。鳥谷、糸井、ロサリオ、福留が並ぶ“本番仕様”の打線が、6回まで3安打無得点に封じられた。

 とはいえ、まだオープン戦。初顔合わせが格好の予行演習となった。ジーは開幕カード登板が有力視されているため、阪神が中日を迎え撃つ3カード目でも登板する可能性が高い。その本番へ向け、特徴を把握できたことは大きな意味を持つ。指揮官は「テンポ」に突破口を見いだした。

 「(開幕前に対戦できてよかったか、の問いに)まあね。われわれも対策を練るし、選手たち個人個人も対策を持ってほしい。テンポがいい。テンポがいいから、自分のリズムで投げられているから(球が)コーナーに決まる。それを崩していくことを考えないと」

 気持ちよく投げさせては打てない。では、いやらしく攻めればいい――。本番での攻略の糸口をつかめたのは、大きな収穫だった。ジーの前に3打数無安打に終わった鳥谷も「チェンジアップもよかったし、いろんな球種があって、的が絞りづらい感じだった」と評した上で、「シーズンでは打てるように頑張ります」と前を向いた。

 オープン戦13試合目で初の零敗を喫し、14年以来4年ぶりの10敗。だが、あくまで準備段階。指揮官は、まったく意に介していない。「打てない時とか打たれた時は、元気なく見えるものだから。ベンチは声も出ているし、その姿勢は崩さずやってほしい」。本当の勝負は、開幕してからだ。 (惟任 貴信)

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2018年3月19日のニュース