広島・大瀬良、乱調5失点 女房役・石原も苦言「考えながらやっていかないと」

[ 2018年3月19日 06:45 ]

オープン戦   広島4―5楽天 ( 2018年3月18日    静岡 )

5回にも2点を失い5失点の大瀬良
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 広島・大瀬良大地投手(26)が18日、楽天戦(静岡)でオープン戦2度目の登板。直球は最速151キロを計測したものの、5回92球を投げて7安打、4四球、5失点と制球面に課題を残した。前日17日には岡田が負傷降板。開幕先発枠投手の相次ぐ乱調に首脳陣は渋い表情だ。大瀬良は、次回25日の最終ソフトバンク戦(マツダ)で修正を誓った。

 成果に乏しい登板だった。開幕の先発ローテーション入りが決まっている大瀬良が5回5失点の乱調。立ち直りかけた中盤にも失点し、反省の言葉ばかりが口を突いた。

 「自信を持って良かったと言えるボールが無かった。最初から調子が良くなくて、軸となる球を最後まで見つけられなかった」

 1回だけで150キロ台が7球。だが、球威はあっても肝心の制球が乱れた。3四球と暴投で先制点を献上すると、2回も1死後、嶋への四球から2安打、重盗などで2点を失った。この時点で球数50球。立ち上がりの課題はそのまま残った。

 「力を入れた感覚が良くなかったので、3回からはバランスを意識した。ただ、5回を抑えられていたら次につながったけど…」

 3、4回こそ悪いなりに抑えたが、1点差に迫った5回に4安打を集中され、痛恨の2失点。女房役を務めた石原は、期待するからこそ「意図する球を投げられるように、考えながらやっていかないとダメだと思う」と異例の苦言を呈した。

 球団史上初のリーグ3連覇を目指す春。ここまで大きな波風は立っていなかったが、前日17日の同カードで岡田が制球を乱した上に負傷降板。期待する本格派右腕の相次ぐ乱調に、一抹の不安がよぎる。首脳陣は渋い表情を隠さなかった。

 緒方監督は「まだ登板があるから」と言葉少な。畝投手コーチは「全く内容のない投球だった。前日の岡田にも言えるけど、四球からの失点の部分。いかに修正するかを見たかったのに」と失望感をあらわにした。

 「時間も限られてくる。フォームを映像と照らし合わせて確認し、普段の練習の中から修正していきたい」

 大瀬良は汚名返上を誓う。開幕3戦目の4月1日、中日戦(マツダ)先発が濃厚。その1週間前の25日、次回ソフトバンクとの最終オープン戦(同)で、不安を吹き飛ばす快投に期待だ。 (江尾 卓也)

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2018年3月19日のニュース