阪神ドラ2高橋遥 感情むき出し投法だ “吠える”ドラ1に対抗

[ 2018年1月5日 05:30 ]

タイヤトレに励む高橋遥
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 馬場よりも「吠(ほ)える!」 阪神ドラフト2位・高橋遥人投手(22=亜大)が静岡市内の常葉橘高校で自主トレを公開し、「激情型」へのスタイルチェンジで戦う決意を明かした。

 「気持ちが出る人の方が守っている人も“打ってやろう”と思う。しっかりと出せるようにやっていきたい」。前日3日に「吠える」を目標に掲げたドラフト1位の馬場に対抗するように「全員一緒のスタートライン。仲良しこよしじゃなく競い合っていきたい」と闘志をたぎらせた。

 “ドラ1”をしのぐ雄たけびで士気を高める姿を思い描いたのには理由があった。大学入学までは「吠える」どころか弱気の虫が顔をのぞかせることも少なくなかったという。「いつも不安そうに見えるんで」と自己分析。転機は大学4年で、4位指名で巨人へ入団した内野手の北村から「何でもっと気持ちを出さないんだ」と叱咤(しった)され、少しずつ感情を表に出すようになった。

 3日には小学生時代に所属した「西奈少年野球スポーツスポーツ少年団」主催の祝賀会に出席。参加者から「大丈夫なんとかなるさ」と刺しゅうされた特注グラブをプレゼントされ、「いつも不安そうなんで、そういう言葉を入れてくれたと思う」と感激した。

 母校での約3時間の自主トレではキャッチボールなどで汗を流し、新人合同自主トレへの準備は万端。年末年始も自宅近くの山を登って下半身強化に励んできた。「(先発、中継ぎ)どっちというのはない。競争に割って入れるように頑張りたい」。吠えた数だけサクセスストーリーは加速していく。(遠藤 礼)

 ≪静岡出身先輩2人心強い≫高橋遥は同郷の先輩となる岩崎、竹安との対面を心待ちにした。「同じ静岡の方がいるので心強い。聞いて、学べるようにしたい」。自主トレ後、岩崎が「日本一」と記した色紙にサインを求められ、「僕なんかが横に書いていいんですか? 消しといた方が…」と恐縮しきり。猛虎静岡県人会の若きエースとなるべく、1年目から結果を求めていく。

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