金本監督「選手が気の毒」…泥かぶった虎投13失点、疲弊し第3戦へ

[ 2017年10月16日 05:30 ]

セ・リーグCSファーストS第2戦   阪神6―13DeNA ( 2017年10月15日    甲子園 )

<神・D>選手交代を告げる金本監督(左)
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 甲子園は、強く味方してくれる普段の「ホーム」ではなかった。阪神・金本監督は「お互い同じ条件。言い訳はできない」と話しつつも「選手が本当に気の毒だった。見ていて申し訳ないというか…俺がやれと言っているわけじゃないんだけど」と吐き出した。

 13失点。レギュラーシーズン143試合で3度しかなかった2桁失点を、引き分け以上でファイナルSに進めた一戦で喫した。リーグトップの防御率2・64を誇った救援陣が崩れた。

 雨でいつ試合が中断してもおかしくない状況。3回に大山の一発で勝ち越すと、先発・秋山を4回からスパッと岩崎に代えた。桑原、マテオが最優秀中継ぎ、ドリスが最多セーブのタイトルホルダー。強力布陣で逃げ切りを図ったが、岩崎の2失点から誤算の連鎖となった。指揮官は「早めに行かないと、と思いつつも、9回まで行ったら…というのも考えないといけなかった」と振り返った。

 「気の毒」だった最たる選手が桑原だ。チーム最多67試合登板の右腕は4―4の7回に登板。先頭・梶谷のボテボテの当たりが内野安打となり、処理した梅野の悪送球も重なっていきなり無死二塁を招いた。手元は狂いコースも甘くなり、乙坂に3ランを浴びるなど1死のみで6失点。「(投げにくさは)なかった。やられただけです」と悔しがった。

 9回、4点ビハインドで出てきた7番手はマテオ。前倒し継投のツケであとはドリスしか残らず、4安打3失点と傷口を広げても交代できなかった。最悪の状況で必死に守った遊撃・大和は「人生初めて(のグラウンドコンディション)です」と隠さず言った。

 疲弊したまま勝負の3戦目へ向かう。意地の見せどころ。金本監督は「いいコンディションで、総力戦でやりたい」と口にした。

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