【追球】準備が生んだ楽天・岡島の「ボール打ち」から２点

パ・リーグＣＳファーストＳ第２戦   楽天４―１西武 （ 2017年10月15日    メットライフドーム ）

＜西・楽＞２回１死一塁、外角高めの完全なボール球を左前打にした岡島
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　楽天・岡島が見事な「ボール打ち」で、打線を活性化させた。１―０の２回１死一塁。２ボールからの３球目は、ヒットエンドランのサインだった。

　十亀のシュートは外角高めの完全なボール球。「“頼むから当たってくれ”という感じ」と投げ出したバットに当て、ライナーで左前へ落とした。とっさの反応だったが「当たった感触はあった」とバットの芯で捉えて１死一、二塁とした。最高の形は一、三塁だが、ベンチの仕掛けが成功したことでナインの士気も上がった。枡田の適時二塁打、嶋のスクイズによる貴重な２点につながった。

　リーグトップの今季１２９盗塁をマークした西武に対し、楽天は同５位の４２盗塁だが、１０月に入るとチームはＣＳに向け、機動力を生かす準備に入った。５日のロッテ戦では３回無死一塁から島内の打席で４度、ヒットエンドランのサインが出たこともあった。「気持ちで打ったというか、魂で持っていったね」と梨田監督。短期決戦用の準備が実った一打で流れを引き戻した。　（春川　英樹）