【田淵幸一 視点】消耗戦の勝敗分けたメンタルの差…CS日程一考を

[ 2017年10月16日 09:10 ]

セ・リーグCSファーストS第2戦   DeNA13―6阪神 ( 2017年10月15日    甲子園 )

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 これほどの悪条件での試合は、私自身も初めて見た。西武での現役時代に大雨の中でプレーした経験はあるが、それは消化試合だったし、5回降雨コールドで終わった。CSという大事な舞台。まさに消耗戦の様相となったが、選手の気持ちの部分でわずかな差が出たのかもしれない。

 前日の黒星で追い詰められていたDeNAは、しゃかりきに攻めた。一方の阪神は雨天中止などの状況は有利に働く。そんな中で強行された試合で、気持ちの面でほんの少し、守りに入った部分はなかったか。雨に濡れたグラウンドで打球が止まるなど、何が起こるか分からない。条件は一緒とはいえ、お互いのメンタルが試される試合だった。

 ただ、選手にはやはり少しでもいいコンディションでプレーをさせてあげたい。今後も屋外球場の場合、同様のケースが考えられる。CSのファーストSはもう少し早い時期に行いファイナルSとの間隔を空ける。日程に余裕をもたせれば天候に振り回されることも少なくなる。一考してもいいのではないだろうか。(スポニチ本紙評論家)

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2017年10月16日のニュース