ホットドッグを名前にした米独立Lチーム 成績も味も“頂点”なるか?

[ 2017年7月30日 10:45 ]

 ベースボールとは切っても切れない仲のホットドッグが、ついにチーム名になった。米独立リーグ、アメリカン・アソシエーションは28日(日本時間29日)、来季から参加する新チーム名が「シカゴ・ドッグス」に決まったとし、ホットドッグをモチーフとした球団ロゴとともに発表した。

 「シカゴの精神と文化を象徴するものとしてホットドッグがふさわしいと思った」とはショーン・ハンター共同オーナー。シカゴは全米でも屈指のホットドッグを愛する町として知られている。シカゴスタイルのホットドッグは「シカゴドッグ」と呼ばれており、まさに球団名と同じ響き。その特徴はケチャップを塗らないこと。代わりにトマトやピクルスなど大量のトッピングで埋め尽くす。米国人でも一度は食べたいご当地料理として有名だ。

 ご当地料理がついたチーム例としては、同じリーグのカンザスシティー・ティーボーンズもある。ただこちらはTボーンステーキで、野球との縁は薄い。NHL・コヨーテズの元球団社長のハンター・オーナーは「我々の最大の目標は、新球場をファンで埋め尽くすこと」とし、当然シカゴドッグをスタンドで大量販売する。

 シカゴ・オヘア国際空港に近いローズモント市に6000万ドル(約66億6000万円)かけてつくられた新球場は、収容6300人。来年3月の開幕からリーグに参戦する。PRにこの日から2台のラッピングバスがシカゴ中心部を周回。同時に市内の有名な立ち食いホットドッグ屋の「ウィナー・サークル」で特製1ドルドッグをファンにふるまう「ホットドッグ・ハッピーアワー」も開催された。来月11〜13日には毎年恒例の「シカゴ・ホッドドッグ祭り」も控えており、告知プロモーションを展開していく。

 大リーグの球場ではレッドソックス本拠フェンウェイ・パークの「フェンウェイ・フランク」、ドジャース本拠ドジャースタジアムの「ドジャードッグ」、そしてカブス本拠リグリー・フィールドの「シカゴドッグ」が有名だが、その御三家に割って入る存在になれるか。チームの成績はもちろん、本拠での「シカゴドッグ」の味や売れ行きも注目を集めること間違いなしだ。(記者コラム・後藤 茂樹)

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2017年7月30日のニュース