桑原→高橋→ドリス新方程式ピシャリ 好救援で流れ呼び戻す

[ 2017年7月30日 08:20 ]

セ・リーグ   阪神4―2中日 ( 2017年7月29日    ナゴヤD )

<中・神>2番手で力投する桑原
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 中日に傾きかけた流れを阪神自慢の救援陣が呼び戻した。7回に同点とされ8回に登板したのは桑原。3番大島から始まる中軸を1安打無失点。これで今季の中日戦は9試合に登板し無失点投球を継続中だ。

 「(流れを止めたかったかと問われ)いや。(とにかく)先頭打者を出さないようにと思っていた。ランナーは出したけど、結果的にゼロで抑えられて良かった」

 大島に対し初球は外角いっぱいにコントロールした速球でストライクを奪い、直後のキレ味抜群のスライダーで左飛に仕留めた。続くビシエドに右前打されたが、藤井を直球で遊ゴロ。福田を3球で空振り三振にねじ伏せた。

 9回は左腕・高橋がわずか7球で3人を簡単に料理。直後の攻撃で福留に決勝アーチが飛び出し3勝目が転がり込んできた。「3人で終われて良かった。それ(白星は)二の次。ゼロで抑えられたことが一番」。2点リードに変わった10回は守護神のドリスが2人に負けじと1番からの上位打線を3者凡退に仕留め、田島(中日)に並ぶリーグトップの25セーブ目をマークし「(他球団は)後ろに回が進むと、うちに勝つのは難しいと思っているんだ」とニヤリとした。

 前半戦に勝利の方程式の一角を形成したマテオが腰の張りを訴え、22日に出場選手登録を抹消された。助っ人右腕の離脱後、初めて3人がそろい踏み「新・勝利の方程式」を完成させた。香田投手コーチも「マテオがいないことを感じさせないぐらい機能してくれている。本当に助かります」と最大限の賛辞を送った。

 マテオも最短10日での復帰を視野にいれている。リフレッシュして戻ってくれば、さらに強固な救援陣となる。(山本 浩之)

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