選抜決勝で史上初の代打決勝弾 大阪桐蔭・西島 高校で野球にひと区切り

[ 2017年7月7日 07:15 ]

練習試合   大阪桐蔭15―1泉尾工 ( 2017年7月6日    大阪桐蔭G )

選抜決勝・履正社戦以来の本塁打を放った大阪桐蔭の代打の神様・西島
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 史上初となる2度目の甲子園大会春夏連覇を目指す大阪桐蔭が大勝締めだ。8日に開幕する大阪大会前最後の練習試合で泉尾工と対戦。アメリカ人の父を持つ4番・山本ダンテ武蔵外野手(3年)が2打席連続本塁打となる高校通算13、14号を放つなど大量15得点で13日の1回戦・大手前戦(万博)へ弾みをつけた。

 期末試験で「英語だけ欠点でした」と頭をかいた4番打者が勢いをつけると、大勝劇を締めくくったのは大阪桐蔭が誇る“代打の神様”だった。13―1で迎えた9回2死二塁から西島一波捕手(3年)がスライダーを強振。左翼へ高校通算3号を放り込んだ。史上初の大阪決戦となった今春の選抜決勝・履正社戦の9回に決勝2ラン。決勝戦での代打決勝弾は、春夏の甲子園大会では史上初の快挙だった。それ以来となる会心の一発に「気持ちよかったです」と笑った。

 サーフィンが得意な両親に一波(いっぺい)と名付けられ、出身の和歌山県那智勝浦町で7歳からサーフボードに乗った変わり種だが、今夏を最後に野球にひと区切りをつける。卒業後は地元で就職する予定だ。将来は、大阪桐蔭で培った野球を出身の南紀ボーイズに持ち込む夢も持っている。「(高校で野球を終える)未練はないです。夏もみんなと笑って終わりたい」。いざ、2度目の春夏連覇へ―。最後の夏を完全燃焼で終えるつもりだ。(吉仲 博幸)

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2017年7月7日のニュース