西武・秋山、首位打者返り咲き!両リーグトップ31度目マルチ

[ 2017年7月7日 05:30 ]

パ・リーグ   西武7―6日本ハム ( 2017年7月6日    札幌D )

3回1死一、二塁、二塁打を放つ秋山
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 打撃の求道者に満足の言葉はない。西武・秋山が2試合連続猛打賞。2度の逆転打で4打点を叩き出した。打率・322は、ソフトバンク・内川を抜き、リーグトップに返り咲いたが「100、120試合を過ぎた頃より(打率が)上がり下がりする。気になるけど前向きな要素ではない」と表情を引き締めた。

 苦手投手を攻略した。1点を追う3回1死一、二塁。フルカウントで走者がスタートを切った。右肩の開きをギリギリまで抑え、この試合まで対戦打率・233のメンドーサのチェンジアップをすくい上げ、右翼フェンス直撃の逆転2点適時二塁打。辻監督が「ギャンブルかけて走らせたのが功を奏した。空振りだと三振ゲッツーになるけど、ああいう打ち方をしてくれたら良くなる」と称えた。

 再び1点を追う6回1死二、三塁も対戦打率・179の宮西のスライダーを中前に運ぶ決勝の2点適時打。「みんなが(内野を)前進守備の隊形にしてくれたことに感謝したい。ああいう安打は出ない」と謙虚に言った。

 30日のオリックス戦から4試合連続無安打。20打席連続ノーヒットで打率は・310まで下がり、デーゲーム終わりに連日1時間以上室内練習場で打ち込んだ。安打を打つ以上にチームに貢献したい。だからこそ好機をつくった仲間への感謝の気持ちを忘れない。

 初出場したWBCで目に焼き付けた光景がある。2次ラウンド・キューバ戦で同点の8回1死一、三塁に代打・内川が決勝の右犠飛。「内川さんは凄いです。あの場面が一番難しい。三振も内野フライもダメ。勝負強いし状況判断が自然とできている」と強調した。

 31度目のマルチ安打は両リーグトップ。敬意を表する内川と白熱するタイトル争いも「今ある数字は上下する。1打席ずつ集中してやれればいい」。自身初の首位打者より、チームの白星を最優先に安打を量産する。(平尾 類)

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2017年7月7日のニュース