糸井 12打席連続無安打に無言 中途半端なスイング目立つ

[ 2017年6月29日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0―1中日 ( 2017年6月28日    ナゴヤドーム )

<中・神>初回1死一塁、糸井は中飛に倒れる
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 超人の復活なしには、泥沼から抜け出せないのか―。この日もフル出場した阪神・糸井は、走者を置いた2度の打席を含めて4打数無安打。交流戦明けにスタメン復帰を果たしてからの4試合は16打数3安打、打率・188と低調で、これで25日広島戦の初回に右越え安打したのを最後に、12打席連続無安打となった。

 初回1死一塁の第1打席はジョーダンのスライダーにタイミングを外され平凡な中飛。3回2死一塁の第2打席は痛烈に引っ張ったものの、一塁手・森野の正面へのライナーに倒れた。6回の第3打席はジョーダン、8回の第4打席は岩瀬の前に連続三振。豪快さが影を潜め、らしくない中途半端なスイングも目立った。

 試合後は報道陣の問いかけに応じず無言のまま引き揚げた。片岡打撃コーチは、糸井だけでなく元気のない打線全般について言及。「ヒット2本やしね。全体的にちょっと調子が落ちているところで、少ないチャンスに得点できない」と顔をしかめた。

 実は糸井はこの試合で、これまで維持してきた一つの偉大な数字から一時的に“陥落”した。4打数無安打で通算打率は4379打数1311安打の・299。生涯打率の算定基準となる4000打数に到達した昨年8月13日西武戦以降、初めて3割を切った。もちろん、すぐにでも大台復帰は可能。すでに球史に残るだけの結果を出してきた超人の本領発揮を待ちたい。(山添 晴治)

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2017年6月29日のニュース