阪神・小野“6回の壁”初勝利ならず 金本監督「ナイスピッチングですよ」

[ 2017年6月29日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0―1中日 ( 2017年6月28日    ナゴヤドーム )

<中・神>6回、先制を許しベンチに戻る小野(右)
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 勝つことは、こんなにも難しいのか。プロ6度目の先発となった阪神・小野は、6回2安打1失点と試合をつくりながら、打線の援護に恵まれず。自身2試合連続の0―1負けで、プロ初勝利はまたもお預けとなった。

 「(6回は)四球からの失点なので。前回から反省していたのですが、今日も出てしまった」

 試合の勝敗を決する失点を喫したのは6回だった。1死から京田に四球を献上すると、亀沢の4球目に二盗を決められた上に、梅野の送球ミスも重なって1死三塁のピンチを背負った。

 亀沢を投ゴロに打ち取って、2死までこぎ着けたものの、大島には2球目に投じた高めの直球を捉えられ、左翼線突破の適時二塁打。敵軍の中軸に貫禄を見せつけられる痛恨の一打を許して、この回限りで降板となった。

 「直球も変化球もしっかり腕を振って投げることができたし、課題にしていた立ち上がりもスムーズに立ち上がることができた」

 ビジター登板に備えて、ブルペン入りの時間を調整するなどの工夫が生き、3回まで完全投球。5回1死から藤井に右前打を浴びるまで無安打と、非の打ちどころはなかった。金本監督も「前回同様、1失点か。ナイスピッチングですよ。まあ、ちょっと四球が得点につながってしまったけどね」と登板回数を重ねるごとに成長を遂げる姿に目を細めた。

 前回18日の楽天戦と同様に、5回無失点で迎えた6回に四球をきっかけに失点。一息ついてはいないはずだが、ルーキーに“6回の壁”が立ちはだかっている。

 「ゲームの後半の壁を乗り越えていけるように力をつけていきたい。(6回に)良い入りができるように、課題としていきたい」

 溜まった悔しさは会心の白星で晴らしてみせる。(遠藤 礼)

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