マエケン「今年一番」6勝 中継ぎで“勉強”攻めた7回零封

[ 2017年6月29日 05:30 ]

インターリーグ   ドジャース4―0エンゼルス ( 2017年6月27日    ロサンゼルス )

<ドジャース・エンゼルス>7回を4安打無失点の快投で6勝目を挙げた前田(AP)
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 ドジャースの前田健太投手(29)が27日(日本時間28日)、エンゼルス戦に先発し7回4安打無失点。無四球、6奪三振と抜群の内容で6勝目を挙げた。不調から先発ローテーションを外れて以降、4試合で計17回を2失点、防御率1・06と復調。ローテーション完全復帰へ猛アピールを続ける。

 晴れやかな笑顔には、安どと、まだ消えない闘志が入り交じっていた。今季初めてだった先発での無失点投球。帰るべき場所で、先発・前田としての投球を見せつけた。

 「今年一番の投球ができたと思う。7回を投げてゼロで終われたのは僕にとって凄く大きな登板だった」

 初回、先頭のヤングに中前打されたが、盗塁阻止などわずか10球で切り抜けた。「とにかく早い勝負。先発でも様子を見ずに最初から力を入れて投げるようにして立ち上がりが変わった」。今季は早い回から失点する降板を重ね、防御率5・16となった4日ブルワーズ戦を最後に先発枠を外れた。以降は救援2度とローテーションの谷間での先発1度。「悔しい思いもした。うまくいかないものも力にしないと」。中継ぎ起用でもがき、結果を導くすべを見いだした。

 「とにかく気持ちを強く持って打者を攻める。ストライクゾーンでアウトを取ろうと」。92球中64球がストライクのストライク率69・6%。80球以上投げた試合では今季2番目の高い数値だった。

 次回も先発することまでは決まっており、7月2日(日本時間3日)のパドレス戦が有力だが、ローテーション復帰は不確定。ただ、右膝裏痛で故障者リスト入りしたマッカーシーの復帰が球宴後となる可能性が浮上し、先発機会はもう1試合増えることが濃厚だ。デーブ・ロバーツ監督からも「確実に信用を得る内容だった」と高評価を引き出した。

 「先発ローテーションに戻るのが僕にとっては一番の結果。早く戻れるようにいい結果を出し続けたい」。前田はそう言って表情を引き締めた。(ロサンゼルス・笹田 幸嗣通信員)

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2017年6月29日のニュース