デスパ「休むのは大嫌い」全力疾走できないけどギータに並ぶＶ１９号

パ・リーグ   ソフトバンク６―５日本ハム （ 2017年6月28日    ヤフオクドーム ）

＜ソ・日＞８回無死、中越えにソロを放つデスパイネ
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　やはり役者が違う。最後にとどめを刺したのはソフトバンクの最強助っ人デスパイネだ。同点の８回、日本ハム・マーティンの１５５キロ直球を左中間ホームランテラス席へ叩き込んだ。右太腿肉離れでの離脱から復帰１１打席目で自ら快気祝い。リーグトップの同僚・柳田に並ぶ１９号決勝ソロだ。

　「なんとか一発で勝って笑顔で帰ろうと思っていた」

　１１日の阪神戦で負傷し、交流戦明け２３日の西武戦から１軍合流。全力疾走できない状態でも首脳陣に出場を直訴。前日２７日から「５番・ＤＨ」で先発復帰した。「休むのは大嫌い。少しの痛みがあっても出る強い気持ちを持って、チームが自分のことを必要だと分かっている」。現在は一日も早く感覚を取り戻そうとコンパクトなスイングを心がける。

　身長１メートル７０台前半の小兵たちのソロ競演で主導権を握った試合。最後のデスパイネも実は１メートル７５で上背はそれほどない。筋肉質なボディーに熱くたぎる血が流れている。「１５日間、離れていた分を取り戻してチームの勝利に貢献したい」。前日２７日に寝違え、練習中など首をストレッチ。「ちょっとは気になっていた」と話したものの、豪快なスイングで周囲の不安も一掃した。

　計４本塁打で接戦を制して３連勝。ペナントレース折り返しの７２試合目で今季最多の貯金２０に達した。工藤監督は「常に３連戦で勝ち越すことを目指してやっていくだけ。大きいことは言わないよ。去年の反省から」と足元を見つめる。首位楽天も勝ち、１差は変わらないものの、確かな歩みで追い詰める。　（後藤　実穂）

　▼ソフトバンク・武田（右肩炎症から復帰し４月１２日以来の先発で、４回２／３を８安打４失点）先制点、追加点を取ってもらったのに次の回に失点してしまい申し訳ない。