ラミ監督 逆転Vへの一手!3戦連発筒香を3番起用へ「相手は逃げられない」

[ 2017年6月29日 05:37 ]

セ・リーグ   DeNA11―8広島 ( 2017年6月28日    横浜 )

<D・広>6回2死、筒香は右越えにソロを放つ
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 真ん中高めの152キロをぶっこ抜いたDeNA・筒香の打球が、右翼スタンド最上段に突き刺さる。4点リードの6回、130メートルの10号ソロで打撃戦に決着をつけた。昨年9月以来の3試合連発。完全復活を告げると同時に、新たな挑戦へ踏み出す号砲だった。

 試合後、ラミレス監督が考えを語った。「筒香により貢献してもらうためには、彼がやりやすくするためには、どうしたらいいのか。あさって(30日・巨人戦)からは筒香を3番で使います」。14年9月27日から343試合、筒香はハマの4番を張ってきた。その聖域を崩す。この5戦で4発。序盤は本来の姿ではなかった主砲が100%復調したと確信したからこその、逆転Vへの一手だった。

 前日の試合後に筒香と話し合った。単純に打席に立つ回数が4番よりも増え、初回に必ず回る。「4番だと(初回に)2死で回るケースや、勝負を避けられることもある。後ろにロペス、宮崎といれば相手は逃げられない」。筒香も二つ返事だった。「チームが勝つため最善の策を監督が選んだ。(4番に)こだわりもないし、何番でも変わらない」

 高め直球への完璧な反応で手応えも深まった。「うまく表現できないけど体の中の“つながり”が一番変わってきた。いろんな要素がかみ合ってきた」。ラミレス監督も「3割30本100打点も達成できると思う。アメリカでは3番にベストな打者を使う。それに近い」とうなずいた。

 4番からの卒業。お立ち台では最後に「もっと打ちます!」と叫んだ。最強の新3番としての決意表明だった。 (後藤 茂樹)

 ≪3戦連発は自己最多タイ≫筒香(D)が3試合連続の10号。自身2桁本塁打は12、14〜16年に次いで4年連続5度目になる。昨年はチーム37試合目で10号に乗せたが、今季の71試合目は12年の122試合目に次ぐ2番目に遅いペースだ。セの本塁打争いでは1位のゲレーロ(中=21本)と11本差。昨年は6月末時点で最多の山田(ヤ=26本)と10本差まで開いたが、7月に月間16本塁打の猛チャージ。7月末には筒香32本、山田30本と一気に逆転しており、今季も再現なるか注目だ。なお、筒香の3試合連続本塁打は昨年9月にマークして以来5度目の自己最多タイ。30日の巨人戦で4戦連発の自己新記録に挑戦する。

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