石川対決制した!“若鷹”柊太 燕斬り12K2勝目

[ 2017年6月8日 05:30 ]

日本生命セ・パ交流戦   ソフトバンク4―1ヤクルト ( 2017年6月7日    ヤフオクドーム )

<ソ・ヤ>汗を飛ばしながら力投するソフトバンク・石川
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 育成出身4年目のソフトバンクの石川はプロ2度目の先発とは思えない、堂々としたマウンドさばきだった。6回2安打1失点で12奪三振。

 ヤクルト・石川との同姓対決を制しての2勝目に「(三振は)意識はしてなかった。自分の最低限の仕事はできた。できることをやった結果が結びついてくれた」と控えめに笑った。

 最速151キロの直球と120キロ台の「スラーブ」がさえ渡った。序盤に「上体だけで投げてしまった。踏み込みが弱い」と投球練習中にフォーム修正をして力強さは増した。3回2死のバレンティンから4回まで圧巻の4者連続空振り三振。5回に藤井に右越えソロを浴びたが6回に再びバレンティンを150キロ直球で空振り3球三振に切るなど、最後まで球威は落ちなかった。

 5月31日中日戦のプロ初先発初勝利後は疲労に襲われた。「先発と中継ぎでは全然違う」。登板間は練習の強度を抑え、ケアに重点を置いた。試行錯誤を続ける中で一歩ずつ、プロの先発投手の感覚をつかんでいる。

 ヤクルト・石川は1年目の02年に12勝で新人王を獲得し、通算156勝を挙げている。投げ合いの中でも「低めに丁寧に投げ込んでる印象が強い。球界で長くやってる技」としっかりと目に焼き付けた。

 交流戦3カード連続勝ち越しを決め、貯金は今季最多の15。首位・楽天がDeNAに敗れたため、ゲーム差は5月13日以来の1・5差に縮まった。「次はもっと長いイニングを」と先を見据える右腕に、工藤監督も「今はしっかり腕が振れている」と目を細めた。

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2017年6月8日のニュース