ロメロ「特別な瞬間」来日初サヨナラ打　復帰後７勝１敗

日本生命セ・パ交流戦   オリックス５―４阪神 （ 2017年6月7日    京セラドーム ）

＜オ・神＞９回１死満塁、サヨナラ打のロメロはガッツポーズ
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　主砲の意地とチームの執念が乗り移った打球が左前に抜けた。同点の９回１死満塁からオリックス・ロメロが来日初のサヨナラ打。阪神のマテオが投じたスライダーを仕留めた。

　「とにかく、しっかり叩こうと思った。いいところに飛んでくれた。特別な瞬間だ」

　序盤に４点のビハインドを背負う苦しい展開。５回にＴ―岡田が１４号ソロを放って打線に火がついた。６回に５安打を集中させて４―４に追いついた流れを引き継ぎ、９回に主役を演じたヒーローはお立ち台でも興奮気味だった。

　６月２日の巨人戦での３点差を上回る、今季チーム最大の逆転劇。助っ人の存在が、今季のオリックスの成績を激しく上下させている。４番に座っていた開幕直後は上位を争っていたのに、左膝痛で４月２５日に抹消されてからチームは急降下。しかし、５月３０日の交流戦開幕戦で復帰すると、そこからチームは７勝１敗と再び上昇している。

　パワーの源は、１日８食を平らげる食欲だ。故障中の１カ月あまりは、回復力を高めるために野菜も多く摂取した。箱いっぱいのシュークリームを手に「これが８食の正体さ」とジョークまじりに説明する陽気な性格も、明るい雰囲気づくりに欠かせない。

　福良淳一監督は「よく追いついてくれた。力がついてきた」と今季４度目のサヨナラ勝利に笑顔。交流戦勝率１位を走るチームを、ロメロが加速させる。　（水口　隆博）