早実・清宮 沖縄でも打った!96号 招待試合4県連続アーチ

[ 2017年5月29日 08:00 ]

招待試合   早実5―7美来工科 ( 2017年5月28日    沖縄セルラー )

<早実・美来工科>8回2死二、三塁、右越えに3ランを放ち、ベンチの祝福を受ける早実・清宮
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 早実・清宮幸太郎内野手(3年)が28日、沖縄県那覇市で行われた招待試合の美来工科戦で高校通算96号本塁打を放った。8回2死二、三塁から右翼へ特大の130メートル弾。招待試合では、昨年から4県続けてのアーチとなった。

 清宮が高校生離れしているのは、打撃だけでない。野球ファンのことまで気配りする意識の高さが凄い。「来ていただいた人に満足して帰っていただくというのが自分の中でモチベーションになっている。たくさん来ていただいた方が楽しいし、それが(招待試合の)醍醐味(だいごみ)」。8回、その思いをバットに乗せた。

 初球を叩き、右翼後方の防球ネットに当てた130メートル弾。観衆1500人から指笛が降り注ぐ中でダイヤモンドを一周した。予定されていた第2試合の興南戦は雨天中止となったため、結果的に沖縄2日間の最終打席での一発になった。「沖縄に入っていい当たりが出ていなかったので、最後の最後で1本打ててホッとした」と話した。

 昨年の三重、福島、今年の熊本、沖縄と招待試合では4県続けてのアーチ。前日は2試合不発で「多くのお客さんに申し訳ない気持ちでいっぱい」とまで言っていた。宿舎に戻ると、屋上で30分間の素振り。「あっ、この感じだなというのがつかめた」と一夜のうちに修正してみせた。

 通算100号まで残り4本。「意識しないと言ったらうそになるけど、自分の中では変わらない」と平常心を貫く。次戦も招待試合で、6月3、4日に愛知に乗り込む。全4試合をインターネットテレビ局「AbemaTV」が生中継。1試合1本ペースで手が届く大台へ、“招かれて”期待に応える男が挑む。 (東尾 洋樹)

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