ヤクドラ２星　明大同期・柳の前で２勝目「気持ちが一段上がった」

セ・リーグ   ヤクルト７―１中日 （ 2017年5月28日    ナゴヤドーム ）

＜中・ヤ＞７回を６安打１失点で２勝目を挙げた星
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　明大の同期・柳の前でヤクルトのドラフト２位右腕・星が２勝目を挙げた。７回６安打１失点。チームの連敗を５で止め、１日で最下位脱出へ導いた。

　「来るかなと思ったけど、やっぱり来たなという感じ。（柳が出てきて）僕も気持ちが一段階上がりました。投げ合うことができてうれしい」

　２番手で柳が登板した直後の３回。２死からビシエドに右前打を許したが、ゲレーロは初球の変化球で一邪飛。６回にソロで１点を失ったが、真中監督からも「星がよく投げてくれた」と称えられる快投。自己最長となる７回を無四球、７９球で投げ切った。

　打者として投手・柳との直接対決も実現した。３回１死一塁では投犠打を決め、５回２死では空振り三振。試合後は「楽しめました」と言いながら「僕の時に（この日）最速（１４２キロ）が出てましたよね」と本音もチラリ。大学の練習ではシート打撃でよく安打を打たれていたことを明かし「柳が打席に入らなくて良かった」と笑った。

　前回２１日の阪神戦（神宮）から母校・明大のカラーである紫色のグラブを使用する。網部分には大学時からトレードマークとしていた名前を意味する「☆」マーク。２０日は練習前に六大学の立大―明大戦を神宮外野スタンドで観戦。この日リーグ優勝した立大を３―０で下した試合だ。母校から力を、柳から刺激を受けた。

　「大学時代は柳の良いところを見習っていた。良いライバルとしてこれからもやっていきたい」

　大学時代は通算２３勝の柳に対し、星は４勝だがプロでは先に２勝。「次は先発として投げ合いたい」と再戦の時までさらなる高みを目指す。　（細川　真里）

　◇明大時代の星と柳　２人は誕生日が１週間違いで、星は宇都宮工、柳は横浜からともに１３年に入学した。星は１年春から登板も、初勝利を挙げたのは４年春。秋には３勝を挙げて春秋連覇に貢献した。通算成績は４６試合４勝５敗、防御率２・５９。柳は４年時に主将を務め、その春秋に１１勝を挙げるなど通算は５５試合で２３勝８敗、防御率１・８４。昨年１０月２０日のドラフト会議でも、柳と同じセ・リーグのヤクルトに２位指名された星は「投げ合いたい気持ちが強い」と話していた。