近藤、打席の粘りが高打率の要因 4割へ最初の関門は交流戦

[ 2017年5月23日 09:40 ]

日本ハムの近藤
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 4割打者は日本のプロ野球80年以上の歴史で未到の記録だ。過去に最も長く4割以上を継続したのが89年のクロマティ(巨人)で96試合だが、最終的には.378でシーズンを終了した。打率.389とシーズン最高打率をマークした86年のバース(阪神)も4割をキープできたのは69試合目までだった。

 今季の日本ハム・近藤は1打席あたりでの投球数が昨年までの4.12から4.90と上昇。7球以上粘った打席での打率も.228だったのが.421に急上昇している。さらに今季は2ストライクからの打率が.351あり、追い込まれても厳しい球をカットし、甘い球を確実にヒットにするという、打席での粘りは数字も証明している。

 また、21日のオリックス戦で4打席4四球だったように四球率(打席÷四球数)も大幅に上昇。昨年までは10.31打席で1個だったが、今季は3.64打席に1個となっている。45四球、出塁率.579は両リーグ合わせても突き抜けている。

 近藤はここまで39試合に出場し打率.417。打率4割維持の球団記録である73年の張本の46試合を更新する可能性は十分。過去に50試合以上4割を維持していた打者は8人。故障で離脱した13年のルナ(中日)を除けば、いずれも首位打者を獲得している。30日から始まる交流戦での通算打率は.272。セ界の投手陣を打ち崩すことが4割打者への最初の関門となりそうだ。 (記録課・八田 朝尊)

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2017年5月23日のニュース