立大35季ぶりVへ単独首位 笠松12回逆転サヨナラ打

[ 2017年5月23日 05:30 ]

東京六大学野球第7週最終日   立大3―2明大 ( 2017年5月22日    神宮 )

<立大・明大>12回1死満塁 逆転サヨナラ安打を放ちガッポーズする立大・笠松
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 3回戦1試合が行われ、立大が延長12回、笠松悠哉内野手(4年)のサヨナラ打で明大に逆転勝ち。負ければ優勝の可能性が消滅する中で、9勝4敗の勝ち点4とし単独首位に立った。この結果、優勝争いは立大と慶大の2校に絞られ、最終週(27日)の早慶戦で慶大が1敗すれば、立大の99年秋以来の優勝が決まる。

 立大の4番・笠松の打球が左中間を抜けていく。延長12回に勝ち越されたが、その裏1死満塁。明大の左腕エース斉藤の直球を完璧に捉えた男はガッツポーズでナインの祝福に応えた。

 「明治さんの高い壁を何とか破ることができた。全員の力です」。就任4年目、その間一度も明大から勝ち点を奪えない溝口智成監督は総力戦を強調し勝ち点4で終えたリーグ戦を振り返った。

 笠松も思いは同じだ。「僕が入学して(溝口)監督が就任された。ここで負けたら優勝できなかったチームと同じ」と35季ぶり優勝への思いを口にした。今季のチームスローガンは「戮力(りくりょく)同心」。力を合わせ気持ちを一つにするという意味だ。まだ早慶戦の結果次第だが「やれることはやりました。心をゆったりして(早慶戦を)待ちたい」と溝口監督は言葉を結んだ。

 ▽優勝の行方 慶大が優勝するには、早慶戦で2連勝することが条件。この場合、立大と勝ち点4で並ぶが、勝率.727となり、立大の.692を上回る。慶大が1敗でもすれば、その時点で立大の優勝が決まる。2勝1敗として勝ち点4で並んだ場合でも、勝率は立大が.692で、慶大が.667。

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2017年5月23日のニュース