国立大の星・和歌山大が絶対王者の奈良学園大粉砕 初V王手!

[ 2017年5月15日 05:30 ]

近畿学生野球連盟 第5節1回戦   和歌山大6―3奈良学園大 ( 2017年5月14日    ほっともっと )

6回1失点の好投で初のリーグVへ王手をかけた和歌山大の貴志投手
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 1回戦3試合があり、和歌山大が奈良学園大を破り、リーグ初優勝に王手をかけた。先発の貴志弘顕投手(2年=桐蔭)が6回を被安打7の3奪三振、1失点と力投し、今春4勝目。打線は4安打ながら効率よく6点を奪った。17日の2回戦(南港中央)に勝てば、初優勝が決まる。

 和歌山大がリーグ戦15連覇中の絶対王者を真っ向勝負でひねりつぶした。奈良学園大の前に立ちはだかったのは先発の貴志だ。桐蔭から1年浪人して入学してきた2年生右腕は、初回こそ1死満塁のピンチを背負ったが、菅田を空振り三振、続く川北をニゴロに仕留めて波に乗った。

 奈良学園大戦の勝利は12年秋以来、実に9季ぶりで、同大戦の連敗も17で止めた。捕手の真鍋雄己主将(4年=高川学園)は「同じ土俵で戦っている以上、国立や私学は関係ない。和歌山の方や他の国立大にも勇気を与えることができたのでは」と胸を張った。貴志も「目標にしていたチームを倒せたことはチームにとって大きなプラス」と汗をぬぐった。

 1924年の創部。50年の連盟加盟後、悲願の初優勝は目前に迫る。昨秋は65年ぶりの2位と躍進を遂げた和歌山大。狙うは初の頂点だけだ。大原弘監督(51)は「取られても取り返す、つなぎの野球ができた。各ポジションを比較しても奈良学園大さんに決して負けてはいない。自分たちから崩れないようにしたい」と17日の大一番へ気持ちを引き締めた。

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2017年5月15日のニュース