“マツダの鬼”広島・九里 今季3戦3勝 防御率1.89

[ 2017年5月15日 05:30 ]

セ・リーグ   広島8―1巨人 ( 2017年5月14日    マツダ )

<広・巨>6回2死満塁、村田を遊ゴロに打ち取りガッツポーズの九里
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 ほえた。1―1の6回。味方の失策と2四球で2死満塁と最大のピンチを背負ったが、広島・九里は代打・村田をカットボールで遊ゴロに打ち取ると、大歓声の中で大声を出しグラブを叩いて感情を隠すことなく、喜びを表現した。

 その気合がチームに乗り移ったのか、直後の攻撃で鈴木が勝ち越し2ランを放ち、自己最多となる待望の3勝目が転がり込んだ。

 「ここ3試合、ゲームをつくれていなかったので、強い気持ちでマウンドに上がった。これから少しでも多く勝てるよう頑張りたい」

 失点は初回2死一、三塁からマギーの左前適時打による1点のみ。6回3安打1失点で自身の連敗を3で止め、4月9日のヤクルト戦以来、5試合ぶりの勝ち星を手にした。緒方監督からも「しっかりゲームをつくるナイスピッチングだった。6回も低めに丁寧に投げて、最後は気迫で抑えてくれた」と称賛された。

 前回登板した7日の阪神戦は5回1/3を投げ5失点。3戦連続KOとなったが、自分を見失うことはなかった。「自分の中ではおかしいという感じはあまりない。相手も研究してきている。打たれたのは配球による影響も大きかったと思うので、大きく変えることはない」。求めたのは、より良い投球フォームのバランスだけ。登板のなかった9日からのヤクルト3連戦ではフォームチェックを繰り返し、リリースするときに「点でなく線で投げるイメージ」を取り戻した。

 防御率は4・91だが、マツダスタジアムでは今季3戦3勝で同1・89を誇る。野村の2・57、岡田の4・19も上回っている。「マツダの鬼」が今後も本拠に詰めかけるファンを熱狂させてくれるはずだ。 (柳澤 元紀)

 ▼広島・松山(7回1死二塁で代打で4点目の適時二塁打)来た球を素直に打ち返せました。

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2017年5月15日のニュース