藤浪　“雨男”神話健在　スライド登板チーム４戦全勝

セ・リーグ   阪神４―２ＤｅＮＡ （ 2017年5月14日    横浜 ）

＜Ｄ・神＞７回２失点の力投を見せた藤浪
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　先発した阪神・藤浪は、粘りの投球で７回５安打２失点（自責１）と試合を作り、チームの勝利を呼びこんだ。

　「“粘った”の一言に尽きるかなと。思ったようなボールは投げられない時もありましたが（野手に）助けてもらいながら。もっと精度良く投げられるようにしたい」

　初回、先頭の桑原に四球を与え、続く梶谷の二塁内野安打に大和の悪送球も重なり無死二、三塁。ロペスに中前適時打を浴びてあっさりと２点を失った。それでも、追加点は与えなかった。

　与四死球５と２回以外はすべて走者を背負う苦しい展開だったが要所を締め、７回１死一塁では、梅野が桑原の二盗を阻止。「梅野さんは刺してくれる、という絶大な信頼で投げているので。打者に集中できる大きな要素で助けてもらっています」と女房役にも感謝した。

　登板予定だった１３日が雨天中止となり、今季２度目のスライド登板も問題なく先発の役割を果たした。プロ入り後、通算４度目のスライドとなったが、チームはこれで４戦全勝。「雨男」の勝ち運健在ぶりも示した。

　金本監督は「結果だけを見れば十分。ただ彼の力からすると、求めるものは大きくなるのが当然」と次回以降、更なる復調に期待を寄せる。もちろん、藤浪も自覚している。「勝って反省できるのは幸せなことなので。次につなげないといけない」。会心の白星を次こそ、手にする。（遠藤　礼）