デスパ号砲!V8号 工藤監督「僕らにとってのゴールデンウイーク」

[ 2017年5月8日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク8―2ロッテ ( 2017年5月7日    ZOZOマリン )

<ロッテ・ソフトバンク>2回無死一塁、先制2ランを放ったデスパイネ(右手前)はファンの声援に応える
Photo By スポニチ

 勝利への号砲だった。2回無死一塁。ソフトバンク・デスパイネが古巣ロッテのファンで埋まる右中間席へ豪快な先制8号2ランを叩き込んだ。

 「四球の後だったので積極的にいった。(右方向は)狙ってるところとは違うけど、いい当たりを心掛けた」

 内川が四球を選んだ直後の打席。1ストライクから唐川の高めカットボールをフルスイングし、これが決勝弾となった。

 5月の6試合で20打数4安打ながら、3安打が本塁打。自慢のパワーで試合の流れを引き寄せる役割を果たしている。このカード初戦の5日は0―2で敗色濃厚の9回に同点2ランを放ち、上林の決勝ソロを呼び込んだ。ZOZOマリンでも今季6戦3発と相性抜群。昨季は69試合で5発だっただけに「所属していた時より打ってます」と、いたずらっぽく笑った。工藤監督も「欲しいところで打ってくれて、ありがたい。みんなの勇気につながった」と期待通りの破壊力に最敬礼した。

 26打点で西武・中村と並ぶリーグトップに立った。ロッテ時代から指導する立花打撃コーチは心身両面でサポート。背中を見て「力が入ってる」と感じ、フライを打つイメージで前にバットを押し込むよう助言しながら「楽しくやってくれ」という言葉も加える。ムードメーカーの川崎もスペイン語で話し掛けてくれる。周囲の気遣いに「(今季)序盤は苦しんだけど過去のこと。今は今。チームに貢献することしか考えていない」と一層の奮起を誓う。

 助っ人の一発に乗ってチームは2桁10安打で4カード連続の勝ち越しに「僕らにとってのゴールデンウイークになった」と工藤監督。チームの歯車はかみ合ってきている。

続きを表示

2017年5月8日のニュース