誠也 WBC代表選出は格別「一つ夢がかなった」

[ 2016年12月21日 05:30 ]

WBC日本代表に初選出され報道陣に囲まれる広島・鈴木
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 来年3月に開催される第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンの一部メンバーが20日発表され、鈴木誠也外野手(22=広島)、大谷翔平投手(22=日本ハム)ら18選手が選ばれた。残り10人は後日、発表される予定で、最終メンバーの提出期限は来年2月7日になっている。

 夕闇が迫るマツダスタジアム。約5時間にわたるトレーニングを終えた鈴木は、報道陣からの一報に「候補でしょ?」と繰り返した。正真正銘のWBC日本代表初選出。しかも大谷、筒香、山田といった実力者とともに先行発表の18人に選ばれ、驚きを隠せなかった。

 「選ばれるとは思っていなかったので意外。代表には小さい頃からいつか選ばれたいと思っていたので、一つの夢がかない、うれしいです」

 侍ジャパンでの活躍ぶりは華々しい。14年11月の21U・W杯(台湾)では首位打者を獲得し、ベストナインも受賞。今年11月13日にあった強化試合・オランダ戦(東京ドーム)でも、タイブレーク方式の延長10回に満塁弾を放ち、小久保監督をして「打線の収穫は鈴木誠也」と言わしめた。

 「強化試合でも緊張感があったので(本番でも)緊張すると思う。でも、楽しみです。海外のすごい選手も参加すると聞いているので」

 投手の米国代表候補には、シャーザー(ナショナルズ)やバーランダー(タイガース)ら、サイ・ヤング賞受賞者がズラリ。メジャーの一線級らとの直接対決や、世界一を争う舞台でのしびれる勝負に思いを馳せた。

 「神ってる」活躍でブレークし、多忙な日々を送る今オフ。この日は室内でみっちり汗を流し「時間がないので、やれる時にやっておこうと思って」と語った。併せて来春に向けても「実戦感覚を早めに磨きたい。それ以外は焦らず例年通りに」と青写真を描いてみせた。

 「シーズン前にいい経験ができるので、すごく楽しみ。世界一になれるよう結果を出し、少しでもチームに貢献したい」

 赤ヘルが誇る若きスラッガー。世界のひのき舞台で、どんな活躍を見せてくれるのか楽しみだ。 (江尾 卓也)

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2016年12月21日のニュース