山田 WBC予習 メジャー先輩3人からトリプル情報収集

[ 2016年12月21日 05:30 ]

CM撮影後に笑顔を見せる(左から)岩隈、前田、青木、山田
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 来年3月に開催される第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパンの一部メンバーが20日発表され、山田哲人内野手(24=ヤクルト)、大谷翔平投手(22=日本ハム)ら18選手が選ばれた。山田はこの日アドバイザー契約を結ぶ寝具メーカー「マニフレックス社」のCM撮影を一緒に行ったメジャーリーガーのマリナーズ・岩隈、アストロズ・青木、ドジャース・前田からメジャー情報を収集。世界一奪還へ、動き出した。

 侍ジャパン入りした山田は「目標は世界一なんで、そこに貢献できるよう貪欲に結果にこだわっていきたい」と表情を引き締め、早速動いた。この日、サポートを受ける寝具メーカー「マニフレックス」のCM撮影で同席した青木、岩隈、前田の現役メジャーリーガーから、WBCに向けた情報収集を開始した。

 「こういう機会はあまりない」と決勝トーナメントの舞台となるドジャースタジアムを本拠とする前田を中心に、同球場やホテルなどの施設面について助言を求めた。3年前から愛用するマニフレックスの枕などの寝具は「もちろん持っていく」とコンディションの維持にもこだわる。その上で、今後も元ヤクルトで先輩の青木らからメジャー情報を入手する。

 11月に行われたオランダ、メキシコとの強化試合では4試合で13打数1安打、打率・077と苦しんだ。「相手が分からない中で打たないといけない」。ベネズエラ代表としてWBC出場が濃厚な通算154勝のマリナーズ・フェルナンデスは岩隈の同僚だ。米国代表として参戦を表明している今季サイ・ヤング賞のナショナルズ・シャーザーについても、過去13打席の対戦経験がある青木を頼りにできる。

 さらに注意を払うのが、日本のNPB公式球より滑りやすく、重いと言われるWBC公式球だ。「(強化試合で)野手、投手ともに(違いは)感じていた。対策はしっかりやりたい」。強化試合でも野手の間で「打感が重い」と警戒する声が飛び交った。山田も「ボールが動くし、対応が必要」と話していたが、バットは変えずにグリップ力を強くする。重いWBC公式球に振り負けないためで、「(滑り止めの)スプレーも使えるし、松ヤニをつけるとか、工夫しながら確認しつつやりたい」と話した。

 史上初となる2年連続のトリプルスリーを達成した男は侍ジャパンの中核を担うのは間違いない。「(日本人)メジャー選手に会って刺激を受けた」。侍ジャパンでは本職の二塁だけでなく、三塁での起用法も考えられるが「任されたポジション、打順で責任感を持ってやりたい」と力強く言った。 (君島 圭介)

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2016年12月21日のニュース