東尾氏 盟友・加藤初氏を悼む…忘れられない「鉄仮面」雄姿

[ 2016年12月21日 08:22 ]

加藤初氏死去

西鉄時代に東尾氏(右)と投球練習をする加藤氏
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 「初っちゃん」とは現役時代、よく一緒に怒られた。西鉄は「黒い霧事件」で投手が抜けたばかり。入団は私の方が3年早かったが、2人とも当時の河村英文コーチに鍛えに鍛えられた。

 内角を攻めろとの教えも受け毎日のように投げた。正座でしかられたこともある。勝ち星も競い合ったし、負けられないと思っていた。学年は初っちゃんが一つ上。入団1年目の72年が17勝16敗で、私は18勝25敗。淡々と、表情を変えずに投げる。その姿は今も脳裏に焼き付いている。

 75年オフの巨人へのトレード。実は初っちゃんだけでなく私も候補に名前が挙がっていた。結局は幻となったが、移籍後も巨人での活躍ぶりは気になっていた。家族ぐるみで、お互いの家で食事もしていた。マウンドでは「鉄仮面」というイメージがあるけれど、プライベートで試合の合間などに食事に行けば面白いことや冗談も言う。とにかく黙々とやるタイプ。実戦の中での勝負をよく知っているということで、私の西武監督時代にはコーチもお願いした。静岡に移って、体調が良くないとは聞いていた。本当に残念です。心からご冥福をお祈りします。 (スポニチ本紙評論家)

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