大リーグ 新人儀式の女装禁止に元選手から疑問の声「神経質になり過ぎ」

[ 2016年12月14日 10:27 ]

大リーグの新人儀式で女装する選手 (AP)
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 新人選手が仮装する大リーグの恒例儀式において、女装することが禁止されることになった。先月に大リーグ機構と選手会は新労使協定に合意。その新協定の中には「選手へのいじめ」を禁止する条項も含まれており、今後はこの仮装儀式でも女性蔑視、国籍差別などを連想させるものは不可とされるのだ。

 12日にAP通信がこの決定を報じると、元選手たちから疑問の声が続出。それぞれがツイッターで自身の意見を発信した。自分たちがルーキーだった頃を思うと、大リーグ伝統の儀式を規制することが理解できないようだ。

 ブルージェイズなどで活躍したバーノン・ウェルズ氏は「どんどんぬるくなるばかりだね。呆れちゃうよ」とツイート。現役生活の晩年にはジャイアンツのワールドシリーズ制覇に貢献したオーブリー・ハフ氏もこう嘆く。「バカげたルール。神経質になり過ぎだ。仮装儀式は球界の誇り高い伝統なのに、世の中はあまりに敏感になり過ぎている」。

 レッドソックスなどでプレーしたケビン・ユーキリス氏も黙ってはいられなかった。日本のプロ野球、楽天にも在籍していた同氏は「ウソだろ?自分の時はフーターズガールの格好でトロントにまで遠征したが、それはメジャーリーガーになったという誇りだったよ」と過去を振り返った。ちなみに、フーターズとは米国のレストランで、接客係の女性は白のタンクトップとオレンジ色のホットパンツを着用している。

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